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アイ・オー、WDと外付けHDDで販売業務提携

アイ・オー・データ機器は外付けHDDの販売でWDとパートナーシップを結んだ

 アイ・オー・データ機器(以下、アイ・オー)は15日、Western Digital(以下、WD)と日本国内で販売されるWD製外付けHDD製品について、販売代理店契約を締結したと発表した。

今回業務提携を結んだ両社の代表者。左からウエスタンデジタルジャパン株式会社 代表取締役社長 金森苧氏、米Western Digital Executive Vice President Jim Welsh氏、株式会社アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏

 今回の業務提携に関して、アイ・オーの代表取締役社長である細野昭雄氏は、自社の外付けHDD製品の変遷を振り返りながら、これまでのWDとの取り組みを語り、同社が法人向けNASにWD製HDDを採用したことで、ハードウェアの保証期間を1年から3年に延ばすことができたというエピソードを紹介。WD製HDDの信頼性を強調した。

 また、アイ・オーは、WDとパートナーシップを結ぶことで、国内における外付けHDDの市場シェアの拡大を目指すほか、多様なクラウドサービスへの対応、添付ソフトも充実しているWD製品を投入し、ソフトウェアの機能面で後れを取っている国内メーカーに対して、優位性のある製品を投入できることは大きなメリットになると語った。

アイ・オーの外付けドライブは、1983年8月登場の8インチFDDから始まり、CD、MO、HDDへと続いた
家電周りにも力を入れ初め、最近では著作権保護機能を備えた外付けHDD製品をラインナップしている
アイ・オーでは、以前から自社の外付けドライブに信頼性の高いWD製HDDを採用していた
国内市場の3.5/2.5インチを含めた外付けHDDシェアは、バッファローが41%と高い。今回の提携により、両社を合わせるとシェアは31%となる

 一方、WDとしては、世界的には外付けHDDで高いシェアを誇るものの、日本でのシェアは低く、国内に大きなチャネルを持つアイ・オーと提携することで、製品の浸透を図りたい考えだ。

 なお、アイ・オーとWDで、製品ラインナップで競合するセグメントが発生することについては、現状は互いにフルラインナップを展開し、ユーザー1人あたりの利用機会を増やすことを優先。競合製品の集約は考えていないとのこと。まずは、両者の国内市場シェア拡大を狙っていくと言う。

WDとの提携による今後の展望
両社の強みを活かし、市場の拡大を狙う
会場に展示されていたアイ・オーの外付けHDD製品
WDの製品も展示されていた
海外で展開されているWDの「My Cloud」対応外付けHDDは、今回唯一日本での展開が未定となっている

(中村 真司)