NEC、IoTデバイスの通信量削減技術を開発

　NECは7日、IoTデバイス向けの低負荷なモバイルネットワーク通信技術を開発したと発表した。

　旧来からのモバイルネットワークにIoTデバイスの通信が上乗せされることによって、ネットワーク全体の信頼性の低下が懸念されることを受け、今後増え続けることが予想されるIoTデバイスによる通信負荷の低減と、ネットワークの信頼性確保を目的として開発した技術。

　個々のIoTデバイスの通信や移動の特性、デバイスの置かれている状況などを把握し、適切なタイミングで制御通信の送受信を行なうことで、制御信号数を1/10まで抑えた。従来は、スマートメーターや自動車といった、人間と異なる特有の動きをするIoTデバイスでも不要な制御信号の通信が発生し、ネットワーク負荷が増大していた。今回は本技術のシミュレーション評価によって通信量が低減したことを実証した。

　本技術はモバイルネットワーク標準化団体3GPPの最新規格「4G LTE-Advanced」の拡張機能を規定する「3GPPリリース12」の標準規格として採用された。