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AMD、2014年度は増収も4億ドルの赤字

 米AMDは20日(現地時間)、2014年度第4四半期および通年の決算を発表した。

 第4四半期の売上高は12億4,000万ドル、営業損失は3億3,000万ドル、純損失は3億6,400万ドルとなった。1株あたりの損失は0.47ドル。売上高は前年同期と比較して22%減とかなりの不調で、黒字が赤字に転じた。

 2014年通年の売上高は55億1,000万ドルと、2013年度と比較して4%増だったものの、営業損失は1億5,500万ドル、純損失は4億300万ドル、1株あたりの損失は0.53ドルとなった。

 第4四半期はコンピューティングとグラフィックス部門が特に不調で、前年同期と比較して16%減となった。特にデスクトップGPUが不調だったとしている。

 一方エンタープライズ/組み込み/セミカスタム部門はPlayStation 4とXbox Oneに支えられ、前年同期比51%増の増収となったものの、直前期比11%減で、営業利益も減っている。そのほかの部門は3億8,300万ドルの営業損失を計上している。

 Lisa Su社長兼CEOはリリースの中で、「セミカスタムや組み込み向けは50%増の収入を得て好調だが、2015年第2四半期にコンピューティングとグラフィックスのセグメントにおいて健全な軌道に戻せるよう邁進している段階だ」と述べた。

 2015年第1四半期は15%の売上減を予測している。

(劉 尭)