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日本HP、ゲーミングノート市場参入第1弾「HP OMEN 15」
~22.6mmを切る超薄型で排熱と安定性に配慮
(2014/12/17 11:00)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、同社初となるゲーミング向けノートPC「HP OMEN 15」シリーズを発売した。税別直販価格は199,800円。
Hewlett-Packardが2006年に買収したVoodoo PCの流れを汲む初のゲーミングノートPC。ゴム足含まずで15.5~19.9mm、ゴム足を含んでも22.6mmという薄型筐体に、デュアルファンや背面排気、底面のトライアングルメッシュなど独自の冷却設計を取り入れ、薄型軽量と低発熱、高性能を実現したという。
これにより、室温約27℃の環境下で「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼアキャラクター編ベンチマーク」を4時間連続ループ再生した場合でも、CPUを平均61℃、GPUを平均62.8℃程度に抑えられ、パームレストやキーボードは31~37℃と体温以下の温度を実現している。
デザイン面では、クロムメッキのヒンジ部に、レーシングカーのマフラーからインスピレーションを得た焼入れのような塗装を施した。天板には、コンピュータ数値制御加工による高精度なアルミ切削処理を採用。トライアングルドットのテクスチャパターン、サンドブラストフィニッシュ、アルマイト処理などを採用している。
ゲーミング向けのハードウェア要素としては、排気口が赤く光るほか、左右のスピーカーにもフルカラーLEDを内蔵し、音に合わせて光るように設定できる。キーボードにもLEDを内蔵し、左/中央/右の3つのゾーンとW/A/S/Dを独立してバックライトの色を制御できる。キーボード左側にショートカットを設定可能なマクロキーも6つ備える。加えてキーストロークは1.8mmを確保した。
アプリケーション面では、マクロキーとキーボードバックライトに加えて、ファンの回転数を制御できる「HP OMEN Control」を用意。また、HP Z Workstationシリーズにも採用されている「HP Performance Advisor」を添付し、システム構成の確認やドライバのアップデート、メモリ使用状況管理が行なえる。
主な仕様は、CPUにCore i7-4710HQ(2.5GHz)、メモリ8GB、Intel HM87チップセット、GPUにGeForce GTX 860M(4GB)、256GB SSD(M.2接続)、1,920×1,080ドット(フルHD)表示/マルチタッチ対応15.6型ワイドIPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 8.1 Update(64bit)を搭載する。
インターフェイスは、SDカードスロット、USB 3.0×4、Mini DisplayPort、HDMI出力、IEEE 802.11a/g/b/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、200万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。USB接続のEthernetアダプタが付属する。
バッテリは4セルリチウムポリマーで、駆動時間は約4.5時間。本体サイズは約383×251×15.5~22.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.15kg。
デスクトップは新CPU/GPUが選択可能へ
このほか、デスクトップPCのラインナップを整理し、ゲーミングモデル「HP ENVY Phoenix 810」およびハイエンドモデル「HP ENVY 700」シリーズは新たにIntel Z97チップセットにアップデートし、ハイバリューの「HP Pavilion 500」シリーズからはAMDモデルが削除された。
新ラインナップでは、CPUにDevil's CanyonことCore i7-4790K(4GHz)やHaswell RefreshのCore i7-4790(3.6GHz)、ビデオカードにMaxwellアーキテクチャのGeForce GTX 980、512GBのSSDが選択可能になったほか、Office Premiumも選択できるようになった。
また、HP Pavilion 500とスリム型の「HP Pavilion Slimline 400」では新たにIEEE 802.11ac対応無線LANが用意される。