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国内iPhone 6/Plusの初速はシリーズ過去最大
(2014/9/26 13:28)
iPhone 6およびiPhone 6 Plusが、9月19日から発売となって1週間を経過したが、その売れ行きは過去の製品を大きく上回る形で推移していることが、BCNの調べで分かった。
BCNによると、iPhone 6/Plusの発売当日の販売指数は、2013年9月20日に発売されたiPhone 5sおよびiPhone 5cの初日の販売実績を1.00とした場合、1.29とそれを上回るものとなった。2日目以降についても、iPhone 6/Plusの販売実績は、過去の全ての製品を上回る形で推移している。9月19日~24日までの販売指数は1.52で、その勢いはしばらく持続しそうだ。
これまで最速の出足を記録していたのは、iPhone 5sおよびiPhone 5cであり、この時には、ソフトバンク、auに続いて、NTTドコモがiPhoneの販売を開始。初めて3社からiPhoneが出揃ったという要素が大きかった。また、それに次いで販売台数が多かったiPhone 4sでは、初めてauがiPhoneを発売したという背景があった。
今回のiPhone 6/Plusでは、3社の販売体制は変わらないが、大画面化に対するニーズが高かったという要素とともに、供給が潤沢であったことが見逃せないだろう。
ヨドバシカメラ販売本部長の日野文彦常務取締役は、「iPhone 5sの出足に比べると1.5倍の売れ行き。これまでのiPhoneの中で最も順調な出足」と前置きし、「製品が潤沢に供給されていることが販売好調な要因の1つ。また、登録手続きについてもシステムトラブルがなく、お客様にご迷惑をおかけするといったこともない。その点でも、最高の出足になっている」と語る。
iPhone 5sでは、最も人気が高いゴールドが発売当初に品薄になり、それを待つユーザーによって、発売初速には減速感が伴ったが、iPhone 6/Plusでは、全ての製品が一定数量用意されたことが大きな違いだ。
一部には、iPhone 6 Plusが品薄となり、予約販売になっているところもあるものの、「少しお待たせする場合もあるが、入荷は継続的に行われており、なんとかぎりぎりのところでつないでいけそうな水準にある」(ヨドバシカメラ日野文彦常務取締役)という。
3キャリアが揃い、全てのカラーが出揃った初めての商品がiPhone 6/Plusだったと言え、これが初速の良さにつながっている。
一方、BCNの調べによると、iPhone 6の販売構成比は81.1%。iPhone 6 Plusは18.9%となった。製品の供給状況もあるが、まずはiPhone 5sからの正当進化版となるiPhone 6の販売が中心となった。
キャリア別に見ると若干構成比に変化がある。iPhone 6 Plusの構成比はソフトバンクでは13.6%、auが23.5%、NTTドコモが21.8%。ソフトバンクのiPhone 6 Plusの入荷がやや遅れているという状況があり、それが構成比にも影響した格好だ。3社の平均は18.9%。
iPhone 6/Plusの6日間のキャリア別販売台数シェアでは、ソフトバンクが42.2%となり、iPhoneで先行している強みを見せた。続いてauが32.8%、NTTドコモは25.0%。NTTドコモは、iPhone 5sの時よりも、シェアが低いスタートとなった。
各機種の容量別構成比は下表の通り。
【種別容量別販売台数構成比】iPhone 6(単位%) | |||
---|---|---|---|
キャリア | 16GB | 64GB | 128GB |
全体 | 16.2 | 57.6 | 26.2 |
ソフトバンク | 12.8 | 51.6 | 35.6 |
au/WiMAX | 17.4 | 62.3 | 20.3 |
NTTドコモ | 21 | 62.8 | 16.2 |
【種別容量別販売台数構成比】iPhone 6 Plus(単位%) | |||
---|---|---|---|
キャリア | 16GB | 64GB | 128GB |
全体 | 13.6 | 48.7 | 37.7 |
ソフトバンク | 13.8 | 47 | 39.2 |
au/WiMAX | 12.4 | 51.4 | 36.1 |
NTTドコモ | 14.9 | 46.7 | 38.4 |
NTTドコモは、2013年からiPhoneの販売を開始したため、2年契約の更新という点では、ソフトバンクおよびauが対象になる。iPhoneへの移行を考えていたドコモユーザーは、この1年の間にかなりの数が移行しており、まずはiPhoneからiPhoneへの移行が中心となる初速においては、ドコモが不利な状況にあった。また、NTTドコモの料金プランの提示が遅れたことも影響していそうだ。
なお、BCNの調査対象にはApple Storeやキャリア各社の店舗は含まれていない。
iPhone 6/Plusは、Apple自らが「iPhone史上最大の進歩」と表現。東京・表参道のApple Store表参道では、販売開始の午前8時時点で1,000人以上が列を作り、発売初日から注目の高さを示した。
同社によると、発売3日間で全世界において1,000万台を販売。26日からは20カ国以上に販売を広げる。