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欧米のタブレット出荷に陰り。発展国では2桁成長

 米International Data Corporation(IDC)は8月29日(現地時間)、2014年タブレット(2-in-1を含む)出荷予測を前年比12.1%の成長から6.5%の成長へと下方修正した。

 欧米先進国における2013年実績タブレット成長率は25%だったが、修正された予測では2014年は0%になると見込まれる。

 ただし、発展国を含むその他の地域では依然として12%の2桁成長と予測。成長の理由としては、日本を除くアジア太平洋地域において、1台でメディアの視聴や音声通話の両方ができるということから、モデム搭載機が60%成長し、タブレットの4分の1を占めるにまで至ったことが挙げられている。

 また、先進国では大型モデルへのシフトなどにより、平均単価は横ばいの373ドルとなっているが、発展国では前年比10%減の302ドルへと下落していることも要因となっている。今後も、小型化に伴う価格引き下げと、用途の多様化によって、発展国では堅調な成長が続くとみられる。

 なお、2015年以降も世界全体ではなだらかな成長が見込まれ、同社では欧米先進国では4%、その他の地域では5%の増加になると予測している。

(若杉 紀彦)