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AMD、ゲーム機向けSoCに支えられ業績改善

 米AMDは17日(現地時間)、2014年第2四半期(4月~6月)の決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比2億8千万ドル増の14億4千万ドル、米国会計基準(GAAP)に基づく営業損益は同2,900万ドルの損失から、6,300万ドルの利益に改善、純損失は同7,400万ドルから、3,600万ドルに、1株当たりの損失は同0.1ドルから0.05ドルに改善した。

 非GAAPベースの営業損益は6,700万ドルの黒字、純損益は1,700万ドルの黒字であり、同社社長兼最高経営責任者(CEO)のローリー・リード氏は、「我々の変革戦略は順調に進んでおり、非GAAPベースでは通年で黒字化し、売上も増大するだろう」との見通しを示している。

 好調の要因はゲーム向けカスタムSoCによるもので、Grapchics and Visual Solutions部門の売上は前年比で141%も成長した。ただし、通常のGPUについては、プロ向けとデスクトップOEM向けが若干伸びたものの、単価も下がり、チャネル向けが不振だったことで前年より売上が縮小している。

 一方、Computing Solutions部門は、CPUの単価下落および出荷減に伴い、売上高は前年同期比で20%減少した。ただし、営業経費の削減により、営業利益は前年同期の200万ドルから900万ドルに伸びている。

(若杉 紀彦)