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ソニー、ルネサス山形の鶴岡工場を取得しCMOSイメージセンサーの生産増強へ

1月29日 発表

 ルネサス エレクトロニクス株式会社とソニー株式会社は29日、ルネサス子会社のルネサス山形セミコンダクタ株式会社が所有する鶴岡工場の半導体関連資産を、ソニー子会社のソニーセミコンダクタ株式会社へ譲渡することで合意。資産譲渡契約を締結した。法令上必要な関係当局の承認および許可を条件とするが、3月31日を目処に譲渡の予定。

 ルネサスは収益基盤改善のため国内生産拠点の再編を遂行していた他方で、ソニーは需要増が見込まれるスマートフォン/タブレット用CMOSイメージセンサーの生産増強を検討しており、両社の意向が一致した。

 譲渡されるのは、ルネサス山形セミコンダクタの鶴岡工場における、前工程12インチウェハ生産ラインの製造設備および土地、建物など。譲渡金額は75億1,000万円。

 ソニーは資産譲渡契約締結を受けて、ソニーセミコンダクタに山形テクノロジーセンターを3月31日に設立することを発表。

 山形テクノロジーセンターでは主に積層型CMOSイメージセンサーのフォトダイオードや配線工程の製造を行なう。また、総生産能力を現在の月産約60,000枚から同約75,000枚へ増強すべく、2014年上期から2015年下期にかけて約350億円(上記取得費用含む)の設備投資を実施する。

(多和田 新也)