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東芝、タブレットやスマートフォンで240fps動画を高画質撮影する技術

1月7日 発表

 株式会社東芝は7日、タブレットやスマートフォン用のカメラで、240fps相当のハイスピード動画を撮影する技術「ブライトモード」を開発したことを発表した。対応するCMOSイメージセンサーは2013年度中(2014年3月まで)にサンプル出荷を開始する。

 モバイルデバイス用のハイスピード撮影では、フレームレートを高めると露光時間が減少することから、高速化と高画質化の両立が難しかったという。

 同社が開発したブライトモードは、インターレース方式を活用。2フレーム分の露光を確保することで、1フレームの明るさを2倍相当へ向上。さらに、2画素分の輝度情報を加算して1画素に混合する“電荷加算方式”により、通常のプログレッシブ方式に比べて、1フレーム当たりの明るさを4倍に高めた。

 この2つの技術の組み合わせたフルHD(1,920×1,080ドット)/240fpsのインターレース動画をセンサーから出力。これを、独自開発プログラムにより、フレームレートや画質を維持したまま、モバイルデバイス上でプログレッシブ変換する。

 このブライトモードでは、1,920×1,080ドット/1,280×720ドットで240fps、800×480/640×480ドットで480fps、320×240ドットで900fpsの動画を撮影できるという。

ブライトモードによるインターレース撮影の模式図

(多和田 新也)