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ヨドバシAkibaにオープンした「Toshiba Direct」を見る

~「ユーザーの選択肢が広がる」

11月28日にオープンしたToshiba Direct
11月28日 オープン

 株式会社は、ヨドバシカメラは11月28日、東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkiba内に、東芝「dynabook」シリーズのカスタマイズショップ「Toshiba Direct」を新設した。

 Toshiba Directは、ヨドバシカメラマルチメディアAkiba 1階のPC売り場に設置した展示スペースで、量販店店頭では販売されていなかったWebオリジナルのdynabookシリーズを展示販売する。

Toshiba Directを新設したヨドバシカメラマルチメディアAkiba
Toshiba Directのコーナー

 従来からのdynabookの展示コーナーはそのままに、新たにToshiba Directのコーナーを増やした格好となっており、dynabookの展示スペースは2倍に増えたことになる。

 dynabookのカスタマイズモデルは、東芝直営のインターネット通販サイトでのみ展開しており、実店舗でカスタマイズモデルを展開するのは今回のToshiba Directが初めてとなる。

 Toshiba Directには、専門スタッフが常駐して、質問や要望に対応。さらに、dynabookの最新モデルや、各種アクセサリーも展示するという。

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba パソコン専門チーム・浅田竜一氏

 「dynabookの量販店モデルは、Office搭載が標準となっている。だが、Toshiba Directでは、Office非搭載モデルを用意しており、低価格で購入したいといったニーズや、Officeは不要であるというユーザーに対して選択肢が広がることになる」(ヨドバシカメラマルチメディアAkiba パソコン専門チーム・浅田竜一氏)という。

 Toshiba Directでは、12機種のダイレクト専用モデルを展示。その中には、量販店モデルは設定がない17.3型液晶ディスプレイを搭載した「dynabook Qosmio T974」などを展示しているほか、英字配列キーボードのモデルも用意。量販店モデルとは一線を画した製品を展示しているのが大きな特徴だ。

 「ゲーム利用を前提としたスペックを持ったモデルを用意するなど、量販店モデルとは異なる製品を展示できる。dynabookの購入者の中には、スペックにこだわるユーザーも多く、Toshiba Directによって、展示数を増やすことができる。量販店モデルを含めて、お客様の選択肢を広げることができ、ニーズにあわせた製品を選ぶことができる」という。

17.3型液晶ディスプレイを搭載したdynabook Qosmio T974
量販店モデルにはない英文配列キーボードも店頭展示している
Office搭載モデルとOffice非搭載モデルを選択できるようになっている

 Toshiba Directモデルと量販店モデルを比較することで、量販店モデルの販売増にも繋げられると期待する。

 PCに詳しいユーザーのほか、Office搭載を必要としないシニア層などへの販売拡大も見込めるという。

 ただ、購入時には、Toshiba Directモデルは在庫品ではないため、その場で持ち帰ることができない点を注意する必要がある。

 「他社のダイレクトモデルとは異なり、すでに組み上がっているものであることから、1~2週間でお客様の手元に、メーカーから直接届けることができるだろう」という。

 また、ヨドバシカメラのポイントは使用できるが、購入時のポイントは付与されない点も注意しておいた方がいい。

 オープンを記念して、カスタマイズモデルの購入者に、dynabookのキャラクターである「ぱらちゃん」グッズをプレゼントする。

反対側には量販店モデルを展示し、Toshiba Directモデルと比較できるようにしている
購入者にはdynabookのキャラクターである「ぱらちゃん」の付箋セットをプレゼント
VAIO OWNER MADEコーナーなど、5社のダイレクトモデルを販売

 ヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは、カスタマイズ専門ショップの展開を強化しており、1階のPC売り場には、Toshiba Directのほかにも、ソニーのVAIO OWNER MADE、NECのNEC Direct、デルのデルリアルサイト、レノボのレノボダイレクトショップがある。

 これらのダイレクトモデルは、Toshiba Direct同様に在庫品による販売をしているわけではないが、選択の幅を広げるという点で、ヨドバシカメラならではの取り組みの1つだといえよう。

 「今後も、お客様の要望に応えたカスタマイズPCを提供できるように、品揃えの充実を図る」としている。


 一方、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは、1階に設置しているショップ・イン・ショップのアップルショップを、11月21日付けでリニューアルオープンした。

 従来、一部に採用していた丸い展示台を廃止し、アップルストアと同様の四角いテーブルを全面的に採用。これにより、従来よりも展示する機種数を増やし、多くの人が製品に触れることができるようにした。

 「なかなか製品に触れないという人が出てしまう状況であったため、展示台数を増やした。従来の1.2~1.5倍の展示台数になっている」という。

 また、壁面部には大きな看板を掲げ、売り場全体をすっきりとみせる工夫をしたほか、小さな壁を数カ所に配置し、他の売り場との区分けを明確化した。また、その壁の内側には純正アクセサリー類を展示し、アクセサリーの展示数量も増やすことができたという。

 なお、iPad Airは一部機種で在庫があるものの、iPad mini Retinaモデルは、すべての製品が品薄となっており、予約受付の状態となっている。

11月21日にリニューアルしたアップルショップ
小さな壁を作って売り場を独立した形に演出
壁の反対側はアクセサリーを展示している
多くの人が触れるように展示機種を増やしている
奥の壁面は看板とし、すっきりとした売り場イメージを演出
iPad Airは一部機種で在庫があるがiPad mini Retinaモデルは予約対応となる

(大河原 克行)