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コニカミノルタ、HDD用ガラス基板事業から撤退

10月31日 発表

 コニカミノルタ株式会社は10月31日、HDD用ガラス基板事業から撤退すると発表した。

 同社はこれまで、ガラス溶融/製造および研磨などの光学製品で培った独自技術を活用して、ノートPCに搭載される2.5インチHDDのガラス基板事業を展開してきた。しかし、プラッタ1枚あたりの記録容量増加傾向の中、同社の技術優位性を確保するのが厳しくなり、また出荷数量の減少により収益は悪化した。

 さらにタブレット型端末によるノートPC市場の縮小、SSDなどの新技術による侵食などもあり、今後の需要動向に関して持続的な成長拡大を見通すことは困難だと判断し、2013年11月に生産を終了、同年12月をもって販売を終了するとした。

 今後は需要や価格の変動/技術進化の影響を受けやすいデジタル家電やPC関連への依存度を減らし、安定して収益成長が期待できる産業用やプロフェッショナル向けに事業領域を拡大するなど、事業全体のポートフォリオの見直しおよび事業の選択と集中を進める。

(劉 尭)