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MakerBotの3Dプリンタと新しい曲がるフィラメントで制作されたドレス

Verlan Dress
9月6日(現地時間)公開

 米MakerBotは9日(現地時間)、同社の3Dプリンタと、新開発した曲がるフィラメントを用い、実際に人間が着用できるドレスを制作したと発表した。

 ニューヨークのファッションウィークに併せたプロジェクトで、デザイナーのFrancis Bitonti氏率いる「New Skins」というファッションにコンピュータデザインを用いるチームがデザインした。

 「Verlan Dress」と呼ばれるこのドレスは、近日正式発表予定の新素材「Flexible Filament」を利用。これは1.75mm径のポリエステル製フィラメントで、手術の縫合にも利用されており、人体に無害で、廃棄すると生分解される。文字通り柔軟性や延性があり、通常の衣服のように、人間の体の動きに合わせて曲がるようになっている。

 ドレスは全部で59の部品で構成されており、この内39個がFlexible Filamentでできている。残りの20個は従来のPLA素材で、こちらは固いことから、腰や肩などの部品として利用されている。

 出力には3Dプリンタ2台を使い、計400時間をかけて印刷。そのデータは、MakerBotが運営するデータ共有サイト「Thingiverse」で公開されており、自由にダウンロードできる。

モデルが実際に着用したところ
59の部品で構成されている
制作の様子

(若杉 紀彦)