ニュース
2012年の国内OS市場は成長もクライアントPCで伸び悩み、IDC Japan調べ
（2013/8/7 15:38）
- 8月7日 発表
IDC Japan株式会社は7日、2012年の国内OS市場規模実績と2017年までの市場予測を発表した。
2012年の国内OS市場は、前年比1.8%増の1,841億1,400万円の実績となった。ただし、クライアントPCのOSに絞って見ると、前年比0.6%増の1,085億2,300万円。Windowsについては前年比2%減となっており、Windows XPからの移行で法人需要は伸びたものの、家庭市場に買い換え促進材料がなかったこと、Windows 8の売り上げが伸びなかったことを影響として挙げている。Mac OSについては、前年比20%以上の売り上げ増加になった。
IDC Japanでは今後も家庭市場の減少が続き、2013年のクライアントPC向けOS市場は前年比4.9%減、2012～2017年の年間平均成長率は0.4%と予測している。
サーバーOSは前年比3.5%増の755億9,100万円。構成比50%弱を占めるWindowsは前年比5%増となったほか、Linuxは前年比10.8%増。UNIXは9%減となった。2013～2017年の年間平均成長率は0.8%と予測している。
Windowsは仮想化の普及でゲストOSを増やせる上位エディションの比率が高まったことで単価が上昇。2015年7月にサポートが終了するWindows Server 2003の更新需要により、2013年は6.3%の成長を見込んでいる。
Linuxも基幹系システムへの導入が増えたことで単価が上がったことが、売り上げ増に繋がった。2012～2017年の年間平均成長率は7%と予測。UNIX、メインフレームのマイナス成長が見込まれることから、2013年にはWindowsに次ぐ2番目の市場になるとしている。
