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大日本印刷、カラーマネジメント用LSIの開発でQuantaと提携

~2014年1月には搭載PC/タブレットが登場予定

6月3日 発表

 大日本印刷株式会社(DNP)は3日、カラーマネジメント用LSIの共同開発に関して、台湾Quanta Computerと業務提携を締結したと発表した。

 この業務提携は、電子カタログや飲食店メニューなどの表示において、より実物に近い映像表現が可能なデバイスが求められており、印刷物のカラーマッチング技術でノウハウを持つDNPと、ノートPCやタブレットの製造受託を大規模に行なっているQuantaで、専用SLIの開発を行なうことになったもの。LSIの開発・製造と搭載機器の色調整のサポートなどをDNP、LSIを搭載したPCやタブレットの開発・製造や販売をQuantaが担当する。

 同LSIは、ディスプレイの違いによるばらつきを最小限に抑え、PCやタブレットに表示される画像を実物に近い色調に補正するカラーマネジメントが可能。また、英Apicalのコントラスト補正技術と、DNP独自のノイズ除去技術を搭載。適切なコントラストに調整することで、ディスプレイ輝度を30%まで下げても、最大輝度時と同等の画質を実現できるとしている。このほか、ブルーライトカット機能も搭載する。

 DNPは2013年後半に同LSIの製造を開始。Quantaは搭載PCやタブレットの量産を2014年1月に開始する予定。

カラーマネジメント補正の効果。左が補正前、右が補正後
コントラスト補正の効果。左が補正前、右が補正後

(多和田 新也)