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MSI、「OC Genie4」対応のIntel 8シリーズマザー

~最上位のオーバークロック向けは32フェーズ電源回路搭載

Z87 XPOWER
6月2日 発売

価格:オープンプライス

 MSIは、Haswellに対応したIntel 8シリーズチップセット搭載マザーボードを6月2日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

 いずれのモデルも高品質部品を採用し、独自の品質基準「ミリタリークラス4」に準拠。耐熱/耐振動性ではアメリカ国防総省が定める軍用規格「MILスペック」をクリアするという。また、Z87シリーズではオーバークロックを自動的に行なう「OC Genie4」を搭載。UEFI BIOSまたはユーティリティ「Command Center」を通じて手動でオーバークロック設定が行なえる。

 オーバークロック向けの「Z87 OC」シリーズは、ATXの「Z87 XPOWER」、「Z87 MPOWER MAX」、「Z87 MPOWER」の3モデル。店頭予想価格は順に57,800円、34,800円、29,980円前後の見込み。Z87 XPOWERのみ6月15日発売。

 オーバークロック向けの独自基準「OC Certifed」に準拠し、オーバークロックをした環境でテストツール「Prime95」の24時間連続稼働を実施。XPOWERでは8レイヤー32フェーズ、MPOWER MAXでは6レイヤー20フェーズ、MPOWERでは6レイヤー16フェーズの電源回路を搭載する。

 このほか、リアパネル備え付けのCMOSクリアボタン、オンボード電源/リセットボタン、テスターで電圧をチェックできる「V-チェックポイント」、POSTコード表示の「デバッグLED」、クラッシュ時にバックアップROMから起動する「マルチBIOS」など、オーバークロック向けの機能を充実させた。このほか、ゲーミング向けのネットワークコントローラ「Killer E2200」、高音質サウンドを実現する「Audio Boost」回路などを備える。

Z87 MPOWER MAX
Z87 MPOWER

 ゲーミング向けの「Z87 GAMING」シリーズは、ATXの「Z87-GD65 GAMING」、「Z87-G45 GAMING」の2モデルを用意。店頭予想価格は順に22,800円前後、17,980円前後の見込み。

 Killer E2200やAudio Boostの搭載はOCシリーズと共通で、GD65 GAMINGはOCシリーズにもCMOSクリアボタン、オンボード電源/リセットボタン、V-チェックポイントなどを継承。一方GD45 GAMINGではこれらを省いて低価格化を図った。

Z87-GD65 GAMING
Z87-G45 GAMING

 一般向けのラインナップは、Intel Z87 Express搭載ATXの「Z87-G43」、microATXの「Z87M-G43」、Intel H87 Express搭載ATXの「H87-G43」、microATXの「H87M-G43」、そしてIntel B85 Express搭載ATXの「B85-G41 PC Mate」、microATXの「B85M-G43」の6モデル。店頭予想価格は順に14,800円前後、12,980円前後、12,800円前後、9,800円前後、9,980円前後、9,680円前後の見込み。

 Z87搭載の2モデルはDDR3-3000を超えるオーバークロックメモリへの対応を謳う。一方H87搭載の2モデルは、Intel Small Business Advantage 2.0に対応し、PCの状態監視やデータのバックアップなどが行なえる。B85搭載の2モデルはH87搭載モデルからIntel SRTなどの固有機能を省くが、Intel Small Business Advantage 2.0には対応する。

Z87-G43
Z87M-G43
H87-G43
H87M-G43
B85-G41 PC Mate
B85M-G43

(劉 尭)