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GIGABYTE、BIOS/ソフトを一新したIntel 8シリーズマザーボード

Z87X-OC Force
順次売中

価格:オープンプライス

 GIGABYTEは、Intel 8シリーズチップセットを搭載したマザーボード15モデルを6月2日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

 新製品はいずれもソフトウェアを中心とした改良が最大のトピック。BIOSは従来の「CLASSIC」モードに加えて、「Dashboard」モードと呼ばれる新しいUIを搭載、好みの設定項目を常時表示したり、温度や電圧などシステムの状況をリアルタイムに監視できるようになった。

 Windows上のユーティリティは、機能別でこれまで数種類用意され煩雑だったが、新たに「APP Center」と呼ばれるユーティリティに統合され、オーバークロックの操作から各種機能のオン/オフなどを一元管理できるようになった。

 ハードウェアは新たに独自規格「Ultra Durable 5+」を策定。VRM部ヒートシンクの改良による冷却性の向上、IR(International Rectifier、元CHiL)製デジタルPWMチップによるレスポンス性能の向上、独自のデュアルBIOS機構による安全性、そして最低6ポート以上のUSB 3.0ポートによる利便性を謳っている。

 また、一部モデルでは金メッキのCPUソケット、長寿命のブラック固体コンデンサ、独立したサウンド回路などを搭載する。

冷却性の向上
デジタルPWMの採用
デュアルBIOSによる安全性
USB 3.0対応ポートを増やした
一部モデルではサウンド回路を分離
OCモデルではビデオカード固定リテンションが付属し、オンボードのスイッチやテスター端子も充実させた
メインストリームモデルでも搭載可能なファンを増やしたり、Intel NICやヘッドフォンアンプの採用を特徴とする
2つのBIOSモード
好みのタブや設定項目を固定できる
マザーボードの色にあわせてUEFIもテーマを設けた
これまでのユーティリティは1つの機能が1つで独立しており、煩雑だった
8シリーズではAPP Centerに集約
ファンの回転速度などもユーティリティ上から調節できる
ユーティリティもUEFI BIOSと同様、テーマ色を用意している

 ラインナップおよび店頭予想価格は下表の通り。

製品名メモリスロット数チップセットフォームファクタ店頭予想価格(前後)発売日
一般向け
GA-Z87X-UD5H4Z87ATX29,000円6月2日
GA-Z87X-UD4H4Z87ATX25,000円6月2日
GA-Z87X-UD3H4Z87ATX22,000円6月2日
GA-Z87X-D3H4Z87ATX19,000円6月2日
GA-Z87MX-D3H4Z87microATX17,000円6月2日
GA-Z87M-D3H4Z87microATX15,000円6月2日
GA-Z87N-WIFI2Z87Mini-ITX16,000円6月2日
GA-H87-D3H4H87ATX14,000円6月2日
GA-H87M-D3H4H87microATX12,000円6月2日
GA-H87N-WIFI2H87Mini-ITX14,000円6月2日
GA-B85M-D3H4B85microATX9,500円6月2日
オーバークロック向け
GA-Z87X-OC FORCE4Z87Extended ATX49,980円6月2日
GA-Z87X-OC4Z87Extended ATX26,000円6月2日
ゲーマー向け
G1.SNIPER 54Z87ATX45,000円6月2日
G1.SNIPER M54Z87microATX28,000円6月2日
GA-Z87X-OC FORCE
GA-Z87X-OC
G1.SNIPER 5
G1.SNIPER M5
GA-Z87X-UD5H
GA-Z87X-UD4H
GA-Z87X-UD3H
GA-Z87X-D3H
Intel 8シリーズ搭載新製品群(一部未発売モデルも含む)
G1.SNIPER 5の稼働デモ
統合されたユーティリティ「APP Center」
ボタンが大きく見やすくなっている
新しいUEFI BIOSの「Dashboard」モード
従来の「CLASSIC」モードに切り替えも可能

写真で見るGA-Z87X-OCとG1.SNIPER 5

 製品発売に先立って、「GA-Z87X-OC」と「G1.SNIPER 5」を入手したので、写真を中心にお届けする。

 GA-Z87X-OCはOCモデルらしく、テスター接続用端子や、オンボードのオーバークロック用スイッチなどが特徴的。またオーバークロックモデルであるもののPCIスロットの装備が特徴的で、ある程度の常用も見込んでいることがわかる。電源部はコンパクトで、これだけの機能を標準のATXフォームファクタに押し込んだのは評価に値する。

 G1.SNIPER 5は上位モデルにふさわしく非常に豊富な付属品が特徴的。また、オンボードサウンドは電気信号が分離したPCBカットを採用し、コンデンサにもこだわっている。最大の特徴はオンボードサウンドながらオペアンプが交換できる点で、標準でBURR-BROWN(TI)製の「OPA2134PA」を装備し、交換用としてナショナルセミコンダクタ製の「LM4562NA」が付属する。2回路入りオペアンプであれば、ユーザーが別のものに変更して音の変化を楽しむことができるようになっている。

(劉 尭)