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ソースネクスト、オンラインより安価なDropboxパッケージ版を26日発売
~海外製品/サービスの日本市場展開について説明
(2013/4/24 15:29)
ソースネクスト株式会社は24日、同社の海外事業や、企業とのコラボレーションなどの戦略を説明する記者会見を開催した。
同社代表取締役社長の松田憲幸氏は、「4年前に“みんなわくわくパソコンソフト”から“ソフトでわくわく”へキャッチコピーを変更し、PCだけでなくスマートフォンなどのソフトウェアの提供も開始した。Android用のタイトルは現在は23タイトルに達している」と昨今の同社の状況を紹介。Android用アプリの売り上げは前年比8倍になったという。
また、9年連続売り上げ1位の実績を持つリテール市場や、登録ユーザー1,100万人を抱えるオンラインショップなど同社の強味を活かし、海外事業に取り組んでいくとする。
その背景について松田氏は「日本市場は、米国に次ぐ市場を持ちながら、英語リテラシーが低く、ドルも使えず、サポートが必要などの複雑な事情で海外企業の参入が難しい。そこへ、海外の便利なサービスをソースネクストが持つ手法を使って投入していく」と述べた。すでに2010年にEvernoteのパッケージ版を発売するなど展開を始めている。今後は新しいサービスが続々と生まれている米シリコンバレーにフォーカスして事業に取り組むため、2012年9月に同地へ現地法人を設立した。
今回の記者会見には、ソースネクストが日本市場へ投入した、または投入を予定している製品/サービス企業の責任者が来日。それぞれの概要と、日本での具体的な販売予定などが紹介された。
クラウドベースの動画制作ツールを提供する米Animotoは、Vice PresidentのJonas Gerber(ジョナス・ガーバー)氏が登壇。「高品質はビデオを作るのは難しく、時間もお金もかかるが、Animotoはこれを解決するソリューション」と同サービスを紹介。動画はもちろん、写真や音楽をアップロードし、簡単なスタイル指定を行なうだけで高品質な動画を制作できる。
ソースネクストでは、これを「超フォトムービー」として8月に発売する。Animotoは年間30ドルの料金となっているが、超フォトムービーは2年分のパッケージで4,980円を予定している。
4月23日に国内発表が行なわれた、手書きメモと音声を同期して記録/再生を行なえるデジタルペンを展開する米Livescribeからは、Chairman/CEOのGilles Bouchard(ジル・ブジャール)氏が来日。同製品の機能を「これは2つの“マジック”ができる。メモをタッチするとさかのぼって再生する。そしてEvernoteへアップロードし、PC、Mac、Android、Webなどどんなところからでも参照できる」と紹介した。
ソースネクストの直販サイトで4月23日に予約受け付けを開始したが、会見時点で売り切れているという。ブジャール氏は「技術的に最先端だし、書く文化が残る日本に本製品はマッチすると思っている。今は売り切れているが順次ソースネクストへ納入するので心配しないでほしい」とアピールした。
無線LANアクセスポイント/ホットスポット利用時のセキュリティを高めるためのVPNサービス「Hotspot Shield」を提供する米AnchorFreeは、VP Corporatione DevelomentのCraig Vachon(クレイグ・バーション)氏が登壇。すでに1億2,000万がダウンロードされ、今でも1日に25万ダウンロードされているという。
同氏は「Wi-Fiは決して安全ではなく簡単にハックできる。セキュリティ、プライバシー、帯域の圧縮という3つを解決するVPNソリューションで、OSを問わず利用できる」と紹介。日本では「Wi-Fiセキュリティ Hotspot Shield」の製品名で、7月に発売される。価格は1年版で2,980円を予定している。
データだけでなくシステムのバックアップも可能なサーバー技術を転用したツール「NovaBACKUP」を提供するNovaStorは、Managing DirectorのMike Andrews(マイク・アンドリュース)氏が登壇。
データだけでなくシステムのバックアップも可能で、Windows 8(UEFI)環境の復元にも対応。復元元/先の同一性は問わないのも特徴。「あったら良いではなく、絶対に必要な製品だと思う。欧米では人気を博しているので、日本でも同じように実績をあげたい」と日本市場投入への意気込みを述べた。
ソースネクストは「NovaBACKUP(ノバ・バックアップ)」の製品名でパッケージ版を7月5日に発売。価格は3,980円を予定している。
最後に紹介されたのは、データストレージ/共有サービスのDropboxで、Creative DirectorのJon Ying(ジョン・イン)氏が登壇。
国内で、Dropboxのプレミアムサービス1年分をパッケージ販売することを発表した。同サービスは全世界で1億人のユーザーに達しているが、パッケージ版が発売されるのは世界でも初めてという。発売日は4月26日。価格は8,500円で、昨今の為替相場によりDropbox直販となるドル建ての99ドルより安価に購入できることから既存ユーザーにもお勧めしている。
記者会見の最後には、ソースネクストのイメージキャラクターを務めるタレントのベッキーさんが登壇。「クラウドサービスは日頃から使っていて、便利さを全身で感じている。海外の素晴らしいクラウドサービスが日本で使えることは嬉しいことだし、ソースネクストが日本のために工夫してくれていることもありがたい。日本だけ独り占めしているみたいで海外の人に申し訳なく思うぐらい」と今回の国内展開を歓迎。「海外の本当に便利なものが発売されるので、皆さん是非チェックしてみてください」とアピールした。