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富士通、薄型ノートやタブレットにも搭載可能な非接触型静脈センサー

4月12日 発表

 富士通株式会社、富士通フロンテック株式会社、株式会社富士通研究所は12日、静脈認証装置として世界最小/最薄/最軽量となる非接触型静脈センサーを実用化したことを発表した。

 非接触型の手のひら静脈認証は富士通が開発し、Palm Secureシリーズとして製品化してきた。PC向けにはマウス型、キーボード型、スタンドアロン型などの外付け認証デバイスのほか、法人向けのノートPCではセンサー内蔵モデルも提供している。

 今回開発されたセンサーは、小型化により利用範囲の拡大を見込んだもので、薄型軽量なノートPCやタブレットなどへの適用も可能としている。

 小型化のために、照明や光学部など撮影に使用する部品を新たに設計。従来の小型センサーの25×29×11.2mm(幅×奥行き×高さ)であるのに対し、新たに開発されたセンサーは25×25×6mm(同)となった。また重量も従来センサーと比べて56%減の約4gとなっている。

 手のひら静脈を連続撮影し、その中から認証に最適な画像を瞬時に選び出して自動的に照合する機能など、従来製品の機能は継承。また、既存の手のひら静脈認証装置で登録した認証データ形式などは互換性を持たせるほか、手をかざす高さは若干異なるものの使用感も従来どおりとしている。

新開発センサー(左)と従来の小型センサー(右)

(多和田 新也)