ニュース
2013年第1四半期の世界PC出荷量は、IDC調査開始以来最悪の縮小に
(2013/4/11 13:40)
- 4月10日(現地時間)発表
米International Data Corporation(IDC)は10日(現地時間)、2013年第1四半期の世界PC出荷量を発表した。これによると、出荷台数は7,630万台で、前年同期比の成長率は当初予想の-7.7%を大きく下回る-13.9%。4四半期連続のマイナス成長であり、1994年の同社調査開始以来最悪の縮小率となった。
緩やかな景気回復や、Windows 8を搭載した新製品が投入されたものの、ローエンド向け小型ノートPCは、タブレットやスマートフォンに食われた。また、タッチ対応や超薄型の製品も出たが、それらの魅力は、コスト上昇や部材の調達難、およびWindows 8の評判が芳しくないといった問題に阻害された。
特にWindows 8について、同社クライアント・ディスプレイ担当プログラム副社長のボブ・オドネル氏は、「Windows 8の発売は、PC市場に拍車をかけるどころか、勢いを押しとどめてしまった。UIの抜本的な変更や、親しみ慣れたスタートボタンの廃止、そしてタッチパネルによるコストの上昇で、PCの魅力はタブレットなどに見劣りする結果となった」と辛辣な分析をしている。
メーカー別に見ると、Hewlett-Packard(HP)およびDellは、リストラなども相まって大幅なマイナス成長に。他方、Lenovoは「攻撃戦略」により、米国では2桁成長を見せるなどし、1位のHPに肉薄した。上位5位の順位は下表の通り。
メーカー | 1Q13出荷量 | 1Q13シェア | 1Q12出荷量 | 1Q12シェア | 1Q13/1Q12成長率 |
---|---|---|---|---|---|
1. HP | 11,997 | 15.70% | 15,726 | 17.70% | -23.70% |
2. Lenovo | 11,700 | 15.30% | 11,705 | 13.20% | 0.00% |
3. Dell | 9,010 | 11.80% | 10,110 | 11.40% | -10.90% |
4. Acer Group | 6,150 | 8.10% | 8,952 | 10.10% | -31.30% |
5. ASUS | 4,363 | 5.70% | 5,401 | 6.10% | -19.20% |
その他 | 33,075 | 43.40% | 36,739 | 41.50% | -10.00% |
合計 | 76,294 | 100.00% | 88,635 | 100.00% | -13.90% |