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ASUS、実売17,800円の7型Androidタブレット
~イーブックジャパンが提携し、マンガ割引セット販売などを開始
(2013/3/22 17:13)
ASUSTeK Computerは、7型Androidタブレット「MeMO Pad ME 172V」を3月23日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は17,800円前後。
主な仕様は、CPUがVIA WM8950(1GHz、Mali 400)、メモリ1GB、ストレージ8GB、600×1,024ドット表示/10点マルチタッチ対応7型液晶、Android 4.1.1を搭載。インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、加速度センサー、Micro USB、microSDカードスロット、100万画素前面カメラなどを装備。
本体サイズは119.2×196.2×11.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約358g。本体色はグレーとピンクの2モデル。5GBのオンラインストレージ利用権(永久無料)が付属する。
また、オプションとして、カバー(2,480円前後)、スタンドにもなるターンカバー(3,480円前後)も用意する。
同製品については、電子書籍販売サイト「eBookJapan」を運営する、株式会社イーブックイニシアティブジャパンが提携しており、いくつかの専用サービス/コンテンツを提供する。
まず、本製品にはeBookJapanで利用できるeBook図書券3,150円分が付属。また、六田登氏のマンガ「老人と海」を無料ダウンロードできる。同作品は、ヘミングウェイ原作の小説を元に、六田氏が新たに描きおろしたフルカラー480ページの新作で、この製品でしか読むことができない。
また、本製品はASUSTeKが全国の量販店で販売するが、イーブックでもいくつかのマンガ作品とセットにして独自に販売する。
具体例として、鉄腕アトムや火の鳥、ブラックジャックなどを収録する手塚治虫全集(全400巻)とのセット品は、通常143,275円だが、これを103,050円で販売。同様に福本伸行氏のカイジシリーズ(全39巻)セットは、34,180円のところ、26,681円で、諫山創氏の進撃の巨人(1~9巻)セットは、21,580円のところ、17,861円とほぼハードウェアのみの価格で販売する。
3月22日には、発表会が行なわれ、イーブック代表取締役社長の小出斉氏が、施策や今後の取り組みについて説明した。
同社は2000年12月から電子書籍の取り扱いを開始。現在、eBookJapanでは約10万冊を取り揃え、その内約65,000冊がマンガ。マンガの品揃えは世界最大級という。
当初はWindowsにのみコンテンツを提供していたが、現在ではiOS/Androidアプリも用意。スマートフォンとタブレットからの売り上げはPCを遙かに超える勢いで伸びているが、マンガメインということもあり、絶対数では遙かに少ないタブレットの方がスマートフォンからの売上よりも高いという。
ASUSTeKとは、同社の2009年にネットブック用のコンテンツストア向けにコンテンツ提供を始めたことで協業を開始している。
小出氏によると、当初はハードウェアの自社提供を予定していたが、それが困難と分かったことと、タブレットでのマンガ閲覧の広がりから、今回の新製品でASUSTeKと再度協業することを決めたという。
また、小出氏は今後の取り組みについて、現在約3万冊の文芸書/ビジネス書を今年度中に20万冊に、3月15日より100誌で開始した雑誌タイトルを今年度中に300誌に拡充することのほか、4月にトランクルームと呼ばれるオンライン書庫機能の改善、5月頃に電子書籍に関する世界初の取り組み、7月頃にダウンロードしてから読むという点についての読みやすさを改善する施策を予定していることを明らかにした。
六田登氏もゲストに招かれ、「現在のタブレットはタッチに対応することで、マンガを読むツールとしての性能が仕上がっており、液晶の品質も良い。しかし、B5見開きのページをそのまま電子版にしたのでは、ズームする必要があり見やすさがそがれる」などと、今回タブレットに最適化された新作マンガ描きおろしを決意した経緯を語った。