2012年の国内PC出荷台数は前年比増、過去2番目の規模

　株式会社MM総研は14日、2012年の国内PC出荷実績の調査結果を発表した。

　出荷台数は前年比2.7%増の1,521万2千台。過去最高を記録した2010年(1527万1千台)に次ぐ、過去2番目の規模となった。ただし、個人市場でのタブレットとの競合や、法人市場での低価格化ニーズに押され、出荷金額は前年比13.7%減の1兆71億円、平均単価は前年から1.3万円減の6.6万円となっている。

　出荷ルート別に見ると、個人市場向けルートではスマートフォン/タブレットとの競合が進んだこと、Windows 8発売前の買い控えの影響があり前年比3.9%減の742万5千台。6年ぶりに減少に転じた。MM総研のレポートでは、タッチ機能を前面に押し出したWindows 8搭載とタブレットが競合し、結果的に低価格タブレットに顧客が流出したのではないかとしている。

　法人系ルートは、2013年度末にサポート終了を控えるWindows XPからWindows 7へのリプレイスが顕在化したことで、前年比9.9%増の778万7千台となった。この需要は2013年度中も続く見込みとしている。

2012年出荷ルート別の出荷実績(出典:MM総研)

　メーカー別シェアでは、2011年に続きNECレノボがトップを維持。0.6ポイント増の26.2%のシェアとなった。以下、18.4%の富士通、13.2%の東芝、9.5%の日本HP、8.6%のデル、6.4%のソニー、5.1%のApple、3.4%の日本エイサーと続く。

　Appleが全メーカーの中でトップの前年比6.8%増の伸長となったほか、個人市場向けルートでは富士通の出荷台数減から東芝がシェアを逆転して2位となった。

2012年メーカー別国内PC出荷シェア(出典:MM総研)