米AMDは12日(現地時間)、GCN(Graphics Core Next)アーキテクチャを採用したデュアルGPUのHPC(High Performance Computing)向けビデオカード「FirePro S10000」を発表した。
28nmプロセスで製造されるGCNアーキテクチャとしては初めて1枚のカードでデュアルGPU構成を採用した製品。1枚のカードで、単精度浮動小数点演算では5.91TFLOPS、倍精度浮動小数点演算では1.48TFLOPSの計算性能を実現する。個人向けのRadeon HD 7900シリーズ(Tahiti)をベースにしているとみられる。
メモリは5GHz駆動のGDDR5を6GB搭載し、1GPUあたりのバス幅は384bitで、バンド幅は480GB/secを実現。ECCメモリをサポートする。最大消費電力は375Wで、PCI Express用8ピンの電源コネクタを2基装備。3連のアクティブファンを備える。
マザーボードとの接続インターフェイスはPCI Express x16(3.0)。対応OSはWindows Vista/7/8/Server 2008 RT(SP1)、およびLinux 5(32bitまたは64bit)。インターフェイスは、DVI×1+Mini DisplayPort×4の5系統となっている。
APIは、OpenCL 1.2、DirectX 11.1、OpenGL 4.2に対応する。最大解像度は4,096×2,160ドット。
(2012年 11月 13日)
[Reported by 劉 尭]