AMD、2012年第3四半期はLlano不調で1億5,700万ドルの赤字
~リストラ計画も発表、人員15%削減へ

10月18日(現地時間) 発表



 米AMDは18日(現地時間)、2012年第3四半期(7月~9月期)の決算を発表した。これによれば、売上高は12億7,000万ドル、営業損失は1億3,100万ドル、純損失は1億5,700万ドル、1株あたりの損失は0.21ドルとなった。粗利益率は31%。

 2012年第3四半期は、黒字だった直前期および前年同期から赤字に転じた。第1世代APUの「Llano」の不調に加え、平均売価の下落により、約1億ドルの棚卸資産評価損となった。

 コンピューティングソリューション部門の売上高は前年同期比28%減、営業損失は1億1,400万ドル。同部門は今四半期中に第2世代APUとなるTrinity、およびタブレット向けAPUのZ-60を出荷した。また、ARMを得意とするQualcommとSamsungをHSA Foundationに迎え入れた。

 グラフィックス部門の売上高は前年同期比15%減、営業利益は1,800万ドル。GPUの平均売価は直前期、および前年同期と比較して上昇した。同部門は今四半期中にプロ向けのFireProのラインナップを充実させた。

 決算発表と同時に、AMDは第4四半期にリストラを行なうと発表し、全世界で約15%の人員削減を行なう。これにかかる費用は合計約8,000万ドルを予測している。

(2012年 10月 19日)

[Reported by 劉 尭]