米NVIDIAは6月4日(現地時間)、Keplerベースのモバイル向け最上位GPU「GeForce GTX 680M」を発表した。
デスクトップ向けの「GeForce GTX 680」と同様のKeplerアーキテクチャを採用。28nmプロセスルールやコア設計の改善により、CUDAコア数を大幅に向上させた。Fermiベースで最上位の「GeForce GTX 675M」のコア数は384基だが、GTX 680Mでは1,344基と3.5倍になっている。
そのほかの仕様は、コアクロックが720MHz、メモリがGDDR5、メモリクロックが3,600MHz相当、バス幅が256bit。FermiではCUDAコアをコアクロックの倍速で駆動させているのに対し、Keplerではコアクロックと同期する。
機能面では、60fps以上の時は60fpsに垂直同期をON、それ以下の時はV-Syncを自動的にOFFにする「Adaptive V Sync」、ポストプロセスのアンチエイリアス技術「FXAA」/「TXAA」、普段はCPU内蔵GPUを利用し、高性能が必要とされる時にのみGeForceがONになる「NVIDIA Optimus」技術などをサポートする。
同社が公開しているベンチマークによると、旧世代のGeForce GTX 580Mと比較して約1.8倍、GTX 675Mと比較しても1.5倍強、また、競合のRadeon HD 7970Mと比較しても1.2倍ほど高速としている。
搭載製品は、デルから「Alienware M17x/同M18x」(SLI構成)、Clevoから「P150EM/P170EM」、MSIから「GT70」、Origin PCから「EON15-S/同17-S」などが発売される。
各種ベンチマーク結果 |
(2012年 6月 5日)
[Reported by 劉 尭]