日本HP、ツールレスでメンテナンスできる一体型ワークステーション「Z1」

HP Z1 Workstation

4月26日 発売
価格:252,000円~588,000円



 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、ツールレスで容易にメンテナンスできる一体型ワークステーション「HP Z1 Workstation」を4月26日に発売する。

 上90度にチルト可能なスタンドで液晶面を接地面と水平に設置し、液晶を起こすと内部すべてにアクセスできる液晶一体型のワークステーション。システムクーラーをはじめ、メモリ、ビデオカード、HDD、光学ドライブ、電源ユニットなどもツールレスで取り外しできるようになっている。

本体背面右側面下部のインターフェイス右側面上部に電源ボタンやLEDインジケータを備える
左側面に収納可能なトレーを備え、Windowsのステッカーを貼りつけている液晶面が水平になるとスタンドがロックされ、再度起こすためにはボタンを押したまま引き起こすレバーを起こすと液晶面がフタのように上がるようになっている
マザーボードの説明が貼られているシステムクーラーシステムクーラーを取り外したところ。電源は4ピンで、マザーボード直付けとなっている
HDDもレバーで換装可能光学ドライブを取り外しできる(ただしケーブルが繋がれている)メモリは直接アクセスできる
Mini PCI ExpressのスロットビデオカードはMXM方式ビデオカード側のMXM端子
マザーボード側のMXMコネクタビデオカードのファンの電源もコネクタで嵌るようになっている内部実装用のUSB 2.0のAコネクタも見える

 CPUやメモリ、ストレージ、光学ドライブ、ビデオカードの違いで2モデルが用意される。

 下位の「Z1e/ZC3.3/1TK/8Xb/1000MA/kp JPN2」は、CPUにXeon E3-1245(3.3GHz)、メモリ8GB、Quadro 1000M(1GB)ビデオカード、1TB HDD、スロットイン式DVDスーパーマルチドライブなどを搭載し、価格は252,000円。

 上位の「Z1e/ZC3.5/300K+1/16Xc/4000A/kp JPN2」は、上記からCPUをXeon E3-1280(3.5GHz)、メモリを16GB、ビデオカードをQuadro 4000M(2GB)、ストレージを300GB SSD×2、光学ドライブをスロットイン式BDドライブに変更し、価格は588,000円。

 そのほかの仕様はほぼ共通で、Intel C206チップセット、2,560×1,440ドット表示対応27型ワイドIPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Professional(64bit)を搭載。

 液晶の仕様は、色域がNTSC比96%、中間色応答速度が12ms、最大輝度が380cd/平方m、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下/左右ともに178度となっている。

 拡張ベイは3.5インチ×1または2.5インチ×2。拡張スロットはXMX×1(PCI Express x16相当、2.0対応)、Mini PCI Express x3(2.0対応)。インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×4、IEEE 1394、DisplayPort、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth、Webカメラ、音声入出力などを備える。また、内部にUSB 2.0コネクタを1基、USB 2.0ピンヘッダを2基備える。

 本体サイズは660.4×419.1×584.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約21.32kg。USBキーボードとレーザーマウスが付属する。

(2012年 4月 9日)

[Reported by 劉 尭]