Lenovoは米国時間の5日、2種類のCPUを搭載する「ThinkPad X1 Hybrid」や、GPUを搭載する同社初のビジネス向けUltrabook「ThinkPad T430u」などを発表した。なお、商品の詳細な仕様についてはまだ公開されていない。
ThinkPad X1 Hybridは「ThinkPad X1」の後継となる薄型モバイルノート。Hybridの意味は、Core i3/i5/i7(BTO)+Windows 7に加え、Instant Media Mode(IMM)と呼ばれるQualcommのデュアルコアプロセッサと、最大16GBのメモリ、LinuxベースのカスタムOSを搭載する点。これにより、Windowsを起動する前に、軽量で消費電力の少ないOSを立ち上げ、動画や写真の閲覧、音楽再生、Webブラウズなどスマートフォンに近い機能を実行でき、最大でWindowsモードの2倍にあたる10時間利用できる。
このほか、13.3型の液晶はCorningのGorilla Glassでカバーされ、Dolby Home Theater v4サウンド、HDMI出力、Intel Wireless Displayなどマルチメディアを意識した構成となるが、Intel vProに対応し、ビジネス向けにも利用できるとしている。
本体の厚さは約15mm以下、重量は約1.8kg以下。発売は2012年第2四半期で、価格は1,599ドル。
通常のWindows 7に加え | Qualcomm CPUで独自Linux OSを起動できる |
ThinkPad T430uは、同社初のビジネス向けUltrabook。加えて、これまで他社製品も含め、UltrabookはCPU内蔵グラフィックのみを利用していたが、オプションでNVIDIA GPUを搭載可能で、これは世界初と思われる。
ストレージはSSDか1TBまでのHDDを搭載可能。バッテリ駆動時間は最大6時間。キーボードは新らしい「ミニマリストアイランド型」を採用する。厚さは約20mm以下、重量は約1.8kg以下と、コンシューマ向け製品と同じレベルを保つ。
このほか、SMB向けとして、プレミアムモデルで14型の「ThinkPad Edge S430」、メインストリーム向けとなる11型の「ThinkPad E130」、13型の「同E330」、14型の「同430」、15型の「E530」、およびそれらEシリーズのCPUをIntelからAMD製に変更したもの(型番末尾が5)なども発表された。
「ThinkPad T430u」 | 「ThinkPad Edge S430」 |
「ThinkPad Edge E530」 | 「ThinkPad Edge E430」 |
(2012年 1月 6日)
[Reported by 若杉 紀彦]