TOP500は米国時間の14日、スーパーコンピュータの世界ランキング「TOP500」の2011年11月度リストを発表した。2011年6月に続き、日本の「京」が2期連続で1位を獲得した。
京は独立行政法人理化学研究所と富士通が共同開発するスパコン。6月時点では部分稼働だったため、LINPACK性能は8.162PFLOPSだったが、11月までに全稼働に至り、世界で初めて10PFLOPSを超える10.51PFLOPSを達成した。2位は、2010年11月に世界一だった中国の「Tianhe-1A」(天河一号)。その性能は2.57PFLOPSなので、京はその約4倍の性能ということになる。なお、京はCPUにSPARC64 VIIIfxを採用し、システムでのコア数は705,024基。昨今の流行と異なり、GPUは搭載していない。
今回のリストは、過去38回のTOP500の発表において初めて、トップ10の順位に変動がなく、東工大のTSUBAME 2.0は1.192PFLOPSで5位。このほか、10位まですべてのシステムが1PFLOPSを超えている。
トップ10の国別数は、米国が5、日本と中国が2、フランスが1。
(2011年 11月 15日)
[Reported by 若杉 紀彦]