NVIDIA、ワイヤレスモデム開発会社のIceraを買収

5月9日(現地時間) 発表



 米NVIDIAは9日(現地時間)、3G/4Gワイヤレスモデムを開発している企業、Iceraを買収することで合意したと発表した。

 買収金額は現金で3億6,700万ドルで、既に両社の取締役会で承認済み。慣習による取引完了条件に従い、約30日以内に買収が完了する。

 Iceraは、3G/4Gの携帯電話やタブレット向けにワイヤレスモデムを開発している企業。特許の取得や申請件数が全世界で550件を超え、世界の通信事業者50社以上で認可されている。Iceraが開発し、近日登場予定のEspresso 450/500プラットフォームは、2G/3G/4Gのネットワークをサポートし、音声と高速データ通信向けに低消費電力の最適化を行ない、業界最小のフォームファクタを実現するという。

 買収により、NVIDIAは携帯機器向けにアプリケーションプロセッサとベースバンドプロセッサの両方が提供可能になり、製品の市場投入期間の短縮などが図れる。また、デバイス1台あたりの収益機会が約2倍になる。

(2011年 5月 10日)

[Reported by 劉 尭]