2月3日 発表
株式会社MM総研は3日、2010年(1月~12月)の国内PC出荷実績を発表した。これによると、出荷台数は前年比17%増の1,527万台で1995年の調査開始以来過去最高。出荷金額は同17%増の1兆3,579億円で10年ぶりに上昇に転じた。
個人向けは、エコポイントの影響で薄型TVなどに需要が流れることが懸念されたが、Windows 7の効果で買い換え需要が活性化。また、iPadなどのタブレット端末による集客効果も寄与したという。法人向けは、スクールニューディール特需とリーマンショック後の景気回復で設備投資が上向きになった。
タイプ別ではノート型が21.8%増、デスクトップが27.5%増、ネットブックが44%減と、需要がネットブックから一般的ノート/デスクトップに戻ったことで、平均単価が下げ止まった。
メーカー順位は、2009年と同じくNECが1位で、富士通が2位だが、出荷台数差は1万台に縮まっている。3位は東芝、4位はデルで順位が入れ替わった。以下、日本HP、ソニー、レノボ・ジャパン、日本エイサーと続き、2009年に9位だったASUSTeKは10位以下に落ち、アップルがその順位についた。
2011年については、全体で前年比6.4%減の1,430万台を見込むが、これは2010年に次ぐ過去2番目の規模。
2010年国内PC出荷台数 出典:MM総研 |
(2011年 2月 3日)
[Reported by 若杉 紀彦]