サイバーリンク株式会社は、世界で初めてネイティブ64bit対応となるビデオ編集ソフト「PowerDirector 9」を発売した。
価格はフル機能版のPowerDirector 9 Ultra 64が11,800円、フルHDプレビューや、BDXL/AVCHD/BDMV書き込みなど一部機能を省略した同Deluxeが9,200円。また、アップグレード版もそれぞれ9,800円、7,300円で用意される。いずれも、ダウンロード版で、パッケージ版は後日の発売となる。対応OSは、Windows XP/Vista/7。
新機能として、64bit OSにネイティブ対応(Ultra 64のみ)し、4GBを超える全メモリリソースを利用して、レスポンスの高速化と、HD動画ファイルの並列処理を実現。Windows 7 Ultimate 64bitでは、最大192GBまでメモリ上に動画ファイルを読み込み、HDDにスワッピングせず処理できる。
さらに、タスク細分化によるマルチコアCPUへの最適化や、NVIDIA、AMD、Intel各社のGPUの専用ハードウェアを使ったデコードと、GPGPUによるエンコード支援(Intel GPUは除く)対応を図った。同社では、コンシューマ向けで64bitにネイティブ対応するのは同ソフトが世界初としており、前述の機能を総称して「TrueVelocity」と呼んでいる。GPGPUに対応するのは、NVIDIAがGeForce 8500 GT以上、AMDがRadeon HD 2600以上。
このほか主な機能として、SD動画のHD画質へのアップスケールや、ノイズ削減、なめらかなスロー再生、バーチャルサラウンド、輝度補正、VSTプラグイン対応、フルHDでのリアルタイムプレビュー、100トラックのタイムライン、3Dフォトムービー作成といった機能を搭載する。
(2010年 11月 18日)
[Reported by 若杉 紀彦]