ソニーは10日、ウルトラモバイルPC(UMPC)「VAIO P」シリーズを発表。これにあわせて、都内で記者発表会を開催した。発表会では、タレントの石田純一さんとモデルの佐田真由美さんがゲストとして招かれ、トークショーが披露された。
VAIO Pのスペックや機能的な特徴については、別記事を参照されたいが、発表会の冒頭では、VAIO Pに関する簡単な機能特徴紹介が行なわれた。
近年、Twitterやmixi、Facebookなどのソーシャルネットワークサービスの普及によって、ユーザー間のコミュニケーションスタイルが変化しつつあり、自ら情報を発信する機会が増えている。その一方で、ブログ記事への投稿やネットサーフィンなどをメインとするテキストメインのコミュニケーションスタイルでは、スマートフォンなどよりもPCのほうが適しており、スマートフォンを所持しているユーザーでもUMPCと使い分けたいといった調査結果があったという。
そこでソニーは2009年に、「ジャストキーボードサイズ」と銘打ったテキストコミュニケーションをターゲットとした「VAIO type P」をいち早く市場に投入し、いつでもどこでもテキストコミュニケーションを楽しみたいというユーザーのニーズに応えた。今回のVAIO Pではそれをさらにブラッシュアップしたのが最大の特徴としている。
テキストベースによるソーシャルネットワークサービスの普及 | インターネットのさまざまな利用方法 |
PCとスマートフォンの使い分け | スマートフォンを所持しているユーザーの約85%がUMPCとの使い分けを希望 |
強化ポイントの1つ目は「モバイルグリップスタイル」の対応。画面を両手に持ち、画面横のポインティングデバイスで、立ったまま、寝そべったままでの操作に対応し、利用範囲がさらに広まった。また、傾きによるジェスチャー操作や画面回転機能などと合わせて、さらに操作性を向上させた。
2つ目はモバイルWiMAXの標準搭載。これによって外出先で快適なインターネットが楽しめるようになったという。また、ソニースタイルモデルではドコモ のFOMAハイスピードと日本通信のドッチーカに対応したワイヤレスWANモデルも用意され、幅広いエリアでインターネットに接続できる環境を整えた。
そして3つ目はデザインの改善で、天板と底面、キーボードをくるりと巻いたようなデザインを採用し、一体感を高めた。また、豊富な6種のカラーバリエーションと、それにあわせたアクセサリを用意し、ファッショナブルにPCを持ち運ぶことを意識した。
モバイルグリップスタイルの対応。VAIO type Uの操作スタイルを彷彿とさせている | 傾きによるジェスチャー操作に対応 | 縦画面表示に対応 |
モバイルWiMAXの標準対応 | 6種類のカラーバリエーションを用意 | ストラップやケースなどさまざまなアクセサリを用意 |
COMING-OUT BEATSのプロジェクト |
ソニーは「テキスト中心のソーシャルネットワークを利用して自己を表現するツール」としてVAIO Pのプロモーションを展開。それにあわせて、「COMING-OUT(カミングアウト)」と題したスペシャルサイトを開き、さまざまなプロモーション活動を行なう。第1弾は、プロのミュージックアーティストが、Twitterでつぶやかれたキーワードを元に音楽を制作する活動「COMING-OUT BEATS」を行なう。
●石田純一さんと佐田真由美さんの「カミングアウト」
続いて、石田純一さんと佐田真由美さんの「カミングアウト」にまつわるトークショーが開かれた。
石田純一さん(右)と佐田真由美さん(中央)を招いたトークショー | 石田純一さん | 佐田真由美さん |
司会の「本日は何かお2人からカミングアウトがありますか」という問いに対し、石田さんは、「僕は自由なので、いつもカミングアウトしてる感じです。今日に限ってのカミングアウトはないんです。初対面の相手や、TVに出演するときに、いつも違う自分を見せています」と答えた。
佐田さんは「私はクールなイメージとして、周りによく憶測を持たれているんですが、実はそうではなく、とってもオープンなんです」とカミングアウト。「そのオープンな自分を表現したい。自分を作っていきたい」と語った。
「まだカミングアウトしてないものは」という問いに対して、石田さんは「実は奥さんに尻を敷かれているんです。僕と奥さんはお互いに個性が強いので、ぶつけるのではなく負けるが勝ち。それでお互いのポテンシャルを引き出せると思ってます」と会場の笑いを誘った。
一方佐田さんは、「実はジュエリーのデザインをしているんです。3年前からやってるんですが、モデルの仕事をやっていて、ジュエリーをたくさん手に取るんですが、“ここはもうちょっと”という欲求があって、そのままジュエリーをデザインすることになったんです」と話した。
各々のカミングアウトを語ったシーン | 自分が手がけたジュエリーを見せる佐田さん |
続けて、「でもジュエリーの話だけだと、あまり“カミングアウト”した感じはないので、もう1つ言うと、私は漫画オタクなんです。少女漫画、少年漫画かかわらず読んでいて、今はスラムダンクを読んでます」と話した。
新しいVAIO Pについての感想を2人に聞くと、2人ともに「かわいい、欲しい」が最初答えだった。石田さんは早速VAIO Pを手に取り、「これ縦に持って見られるし、画面の横のポインティングデバイスで操作できるので、どこでも使えるのが素晴らしい」と実際に操作を交えてみせた。
佐田さんも「モデルの仕事をやっているので、写真が多いのですが、縦に持って閲覧できるのはいいですね。あとバッグのように持ち歩けるファッショナブルなデザインが素敵です」と語った。
モバイルグリップスタイルを披露する石田さん | 縦持ちにしてみせた佐田さん | 石田さんはオレンジのスカーフ、佐田さんはピンクのハイヒールでVAIOとの一体感を出した |
トークショーでは、石田さんはオレンジのスカーフを下げ、佐田さんはピンクのハイヒールを履いていたが、それぞれオレンジとピンクの筐体が似合う、ファッションの一部ともなりうるVAIO Pがアピールされる格好となった。
会場展示されたVAIO P | 天板 | ピンクとオレンジの天板 |
クロコダイルモデル | 本体側面を見ると、クリップのような形に見える。ティザーサイトのシルエットからは「3つ折り構造になるのでは」という憶測もあったが、実はデザイン上の仕掛けだった | 本体右側面のインターフェイス |
本体左側面に新設されたストラップホール | 電源はキーボード上部に設置された | VAIO type P(右)との比較。本体側は薄くなり、液晶側は厚くなった |
同じくVAIO type Pとの正面比較 | 標準のDPIが120となり、視認性が向上した |
縦持ちにすると画面だけでなく、ポインティングデバイスの操作方向も90度回転する | 豊富なアクセサリ群 |
(2010年 5月 10日)
[Reported by 劉 尭]