東芝、富士通のHDD事業の統合を完了

10月1日 発表



 株式会社東芝は10月1日、富士通のHDD事業の統合を完了し、新しい体制でHDD事業をスタートしたと発表した。

 東芝は、富士通のHDD事業を東芝に譲渡する最終契約を4月30日に締結。以降事業統合に向けて準備をしてきたが、10月1日をもって完了した。今後は事業統合のシナジーを活かし、事業拡大を図っていく。

 これまで特化してきた小型HDD事業をさらに強化するとともに、エンタープライズ向けHDD、および東芝のフラッシュメモリ技術を活かしたエンタープライズ向けSSD商品を加えて、総合ストレージデバイスベンダーとして事業分野を拡大する。また、開発力や生産力、サービス体制を強化することで業界トップを目指すとしてる。

 組織構成は、新たに生産技術や製造技術、品質保証、顧客技術支援、設計開発を行なう東芝ストレージデバイス株式会社、HDDの試作、品質保証を行なう東芝ストレージデバイス山形株式会社、エンタープライズ向けHDDの製造/修理する東芝ストレージデバイス・フィリピン、2.5インチHDDの製造を行なう東芝ストレージデバイス・タイを設けた。

(2009年 10月 1日)

[Reported by 劉 尭]