インテル、LynnfieldことCore i7/i5を発売
~PCI Expressコントローラ内蔵

Core i7/i5

発売中



 インテル株式会社は、コードネーム「Lynnfield」ことCore i7/i5シリーズを発売した。1,000個ロット時の単価は、Core i7-870が54,560円、Core i7-860が27,570円、Core i5-750が19,030円。

 最上位のBloomfieldと同じくNehalemアーキテクチャに基づいて設計されたCPU。メモリのチャネル数を3から2に減らし、TDPも95Wへ下げたことで、メインストリーム価格帯に対応できるようになった。また、チップセットと通信するための高速インターフェイス「QuickPath Interconnect(QPI)」の代わりに、DMIとPCI Express x16(2.0)コントローラを内蔵した。

 そのほかの仕様はBloomfieldとほぼ同様で、TDP/温度許容範囲内で自動的にオーバークロックをする「Turbo Boost」、8MBの共有L3キャッシュ、使われていないコアの電源を完全にOFFにできるC6ステート/パワーゲートなどを搭載。Core i7シリーズでは仮想マルチスレッドの「Hyper-Threading」に対応する。対応メモリはDDR3-1333。

 動作周波数は、Core i7-870が2.93GHz(Turbo Boostでは最大3.6GHz)、i7-860が2.80GHz(同3.46GHz)、i5-750が2.66GHz(同3.2GHz)。なお、前述のようにTurbo BoostはTDPと温度許容範囲内での動作になるため、必ずしも記載の最大値になるとは限らない。

 PCI Expressを内蔵することにより、GPUとCPUが直結するようになった。これによりコンパニオンのチップセットとなる「Intel P55 Express」では1チップ構成となった。P55の主な機能はPCI Express x8(2.0)、SATA×6(3Gbps、RAID 0/1/10/5対応)、High Definition Audio、USB 2.0×14、Gigabit Ethernetなど。

(2009年 9月 8日)

[Reported by 劉 尭]