日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は9月1日、容量500GBの2.5インチHDD「Travelstar 7K500」を量産出荷開始した。
回転数が7,200rpmとハイスペックでありながら、500GBの大容量と9.5mm厚の薄さを兼ね備えたモデル。従来製品と比較して1.5倍の大容量化と、約16%(PCMark Vantage結果)の性能向上を図った。
オプションでデータ保全機能の「Bulk Data Encryption」をハードウェアベースで実装でき、盗難や紛失による情報流失を防げるという。また、TCGから提唱されているストレージセキュリティの新仕様“Opal Security”に初めて準拠する。
容量ラインナップは、120GB/160GB/250GB/320GB/500GB。バッファ容量は16MBで、平均シークタイムは12ms、データ転送速度は最大1,245Mbps。インターフェイスはSATA(3Gbps)。
消費電力はスタートアップ時の最大が5.5W、シーク時が平均2W、リード/ライト時が平均1.8W。アイドルパワーは1.7W以下。騒音はアイドル時が25dB、シーク時が28dB。耐衝撃性は動作時が400G(2ms)、非動作時が1,000G(1ms)。
本体サイズは70×100×9.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1プラッタモデルが95g、2プラッタモデルが115g。
このほか、ブレードサーバーやネットワークルータなどの連続稼働システムに対応したモデルを、160GB~500GBのラインナップで11月に量産出荷する予定。
(2009年 9月 1日)
[Reported by 劉 尭]