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ゲームとはひと味違ったVR体験イベント

~リクルートの「未来アミューズメントパーク」が開催中

VR体験会「未来アミューズメントパーク」は東京タワーメディアセンターで実施されている

 株式会社リクルートテクノロジーズは17日、東京都芝浦区にある東京タワーメディアセンター内のスタジオアースにて、VR(仮想現実)技術を利用したVR体験イベント「未来アミューズメントパーク」を開催した。

 Oculus VRやVive、PlayStation VRなど、ゲーム関連で最近とみに活発な様子のVR業界。これらはコンシューマ向けということもあり、基本的に視覚情報のみで楽しむものとなっているが、このイベントは視覚だけでなく、聴覚や触覚を加えてVR体験を楽しめるというもの。

 体験会は本日から明日(18日)にかけて行なわれ、1時間30分ごとに30分の休憩を挟んで18時まで行なわれている。詳細は体験会の申し込みサイトを参照されたい。

 リクルートと言えば、就職の支援活動などで有名だが、このリクルートテクノロジーズはリクルートグループにおけるIT関係のR&Dを担う会社となっており、今回の開催はその事業活動の一端。リクルートテクノロジーズは今後のVR環境の急速な普及を見越し、エンターテイメント向けだけでなく、B2Bでの展開を考えており、既に他社がブライダルなどの式場体験でVRを活用しているのに対し、ただ360度風景を見渡すだけの体験でなく、感覚も取り入れての展開を検討しているようだ。このイベントでその考えの一部をお披露目するという形になっている。

 どちらかと言えば一般向けのVR体験イベントになっており、使われているヘッドマウンドディスプレイはOculus Riftだったが、VRがどういうものなのかをゲーム以外の体験を通して感じられるようになっている。アトラクションごとに流される映像のテクスチャ解像度は低く、昨今の3Dゲームで使われているような映像技術は使われていないが、既にOculus Riftでゲームを体験したことがある筆者でも新鮮に思うところがあった。VRの違った側面を感じたいなら参加する価値はあるだろう。

 用意されているアトラクションは下記の通り。

四季の世界遺産ドライブ

 バイクに乗って観光地を体験するというもので、ハンドルやシートなどが設置された試遊台にて体験できる。搭乗者の前には大型のファンが設置されており、バイク乗車時の風を体験できるとともに、シートがガタガタと揺れるほか、前後への加速が加えられるので、確かにバイクに乗っている感覚は味わえる。

実は人が後ろからスタッフが前後に動かしている。別のディスプレイに表示されるインジケータに従って要所で操作しているようだ
体験画面
スタッフが操作するペダルスイッチなど
横から

美瑛の丘レース

 北海道の観光地である美瑛で乗馬レースを楽しめるというもの。Oculus VRと乗馬型VR体験機器「Hashilus」(ロデオマシンのようなもの)を組み合わせたもので、手元には手綱型コントローラが設置されており、手綱を前後に振ることで馬が加速するようになっている。Hashilusはかなり揺れるようになっており、足を載せる鐙(あぶみ)が用意されているものの振動に耐えるためにかなり力を入れる必要がある。レースは1分ほどで終わるが筆者は息が切れて汗が出た。ちなみにスカート(キュロットだったかもしれない)の女性が乗っている姿を目撃したが、生足が丸見えになるので参加される女性陣は注意されたい。そして男性陣は自重されたい。

後ろから
上部に手綱となるハンドル。
下はHashilusのスイッチ類だが、こっちは操作の必要はない
疾走感演出のためのサーキューレーター

TOKYOスカイラン -Urban Coaster-

 ブランコ型のコースターに乗り、東京のビル街を上空から高速で滑走するというもの。操作するインターフェイスは何もなく、搭乗者はブランコに乗り、足がブラブラと浮いた状態で体験する。前面には大型ファンがあり、映像に合わせて風が吹き出すようになっている。ジェットコースターの映像を見てるようなものであり、単純だなと筆者は正直舐めてかかっていた。

 しかし人間の五感の錯覚とは面白いもので、足が地に着いていないせいで高いところから落ちそうになった時――まさにジェットコースター搭乗時――に感じるようなお腹の辺りがゾゾっとする感覚が襲ってくる。「視覚的に騙されてるだけなんだ!」と思ってもその感覚は拭えず、思わずブランコの紐を握る手に力が入ってしまった。筆者としては今回体験した中で一番感覚に訴えてきたアトラクションであった。

こんなブランコに座る。搭乗時は足下に何もない状態
表示される映像
カメラ
巨大なファン

座間味 ロケットジャンプ

 沖縄は座間味村周辺の島々を超ジャンプして飛び歩きつつ風景を楽しむというもの。体験者はパラシュート用と思しきハーネスを着用し、宙づり状態でぶら下げられ、背中に背負った風が出るジェットパックでロケット噴出を味わい、前面の大型ファンからは向かい風の抵抗を感じられるというもの。Oculus Riftには実際にドローンで空撮した360度の映像が流されている。

 残念ながら映像の解像度が低いせいなのか没入感が乏しく、股間に食い込むハーネスが痛くて体験に集中できなかった。下半身に自信のある男性陣は注意されたい。

遠目から
人がいない状態
島から島へとジャンプする

そのほかのアトラクション

「指サッカー」

 これら以外にも「指サッカー」と、「ペンギンロボ コントローラー」の2つのアトラクションが用意されており、指サッカーでは人差し指と中指の先が足になっている手袋を装着し、頭を動かすことで上腕に設置されたカメラ(自分の指先を映している)が追随し、あたかも足下を見ているかのように見せかけるというもの。数人で実際にサッカーのプレイを体験できるようになっている。

 一方のペンギンロボ コントローラーは、品川区のとあるプールに配置されているロボットとリモートで視覚を共有してプール内を泳ぐというもの。体験者はペンギンを模した背負い型のインターフェイスを装着し、そこに取り付けられているペンギンの手をバタバタと動かして自由にお削ぎ回れるようになっている。手にはジャイロと加速度センサーが搭載されており、手の動きに応じた進み方ができるようになっているのも特徴だ。

「ペンギンロボ コントローラー」

(中村 真司)