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Z170マザー系R.O.G.の最後のピース「MAXIMUS VIII FORMULA」が発売

「MAXIMUS VIII FORMULA」

 ASUSは、ゲーマーおよびオーバークロッカー向けのR.O.G.(Republic of Gamers)ブランドから、Z170チップセットを搭載したATXマザーボード「MAXIMUS VIII FORMULA」を5日に発売する。価格はオープンプライスで店頭予想価格は60,000円前後の見込み。

 MAXIMUS VIIIシリーズは最上位のEXTREME、HERO、RANGER、microATXのGENE、そしてMini-ITXのIMPACTで展開されていたが、ここに来てEXTREMEの下位となるFORMULAが登場し、シリーズに一区切りが付いたと言える。

 基板上のCPU電源回路や拡張スロット周りが樹脂製カバーの「ROG Armor」で覆われ、TUFシリーズのSABERTOOTHを彷彿とさせる作りとなっている。このカバーはビデオカードの熱からマザーボードを守るという役割を担っており、マザーボード裏のスチール製バックプレートから放熱することで基板全体の温度を下げる効果があるという。

 CPU電源回路はデジタル式の「Extreme Engine Digi+」を採用し、液体窒素などを使う極冷にも耐えられる高品質部品を実装。一般的なMOSFETの半分のサイズで90%の効率を実現する「NexFET Power Block」や通常のコンデンサの5倍の寿命を持つ「10K Black Metallic Capacitors」が使われている。また、ヒートシンクには液冷ホースを装着可能とする「CrossChill EK」を採用しており、液冷時は最大で23℃の温度低減を可能と謳っている。

 デコレーション機能として、マザーボードをLEDで彩る「ROG Aura」を搭載し、チップセットのR.O.G.ロゴ、拡張スロットのFORMULAロゴ、バックパネルカバー上部のラインが光るようになっている点も特徴。さらに、市販のLEDテープ(5050タイプ)の電源供給用ピンヘッダも備える。

 このほか、ゲーム特化の高音質オーディオ「SupremeFX 2015」、ゲーム時のみ自動的にオーバークロックを行なって性能向上を試みる「Turbo App」、キーボードにマクロ機能を追加する「KeyBot II」、ゲーム内の音を可視化してユーザーに伝える「Sonic Radar II」、ネットワークゲームの通信優先度を高める「GameFirst IV」、メインメモリをストレージ化してゲームを高速化する「RAMCache」などを搭載した。

 主な仕様は、ソケットがLGA1151、フォームファクタは305×244mm(幅×奥行き)のATXを採用。メモリはDDR4対応の4DIMMスロットで、容量64GBまで実装可能。オーバークロックによってDDR4-3733までサポートする。拡張スロットはPCI Express 3.0 x16×2(同時使用ではx8動作)、PCI Express 3.0 x4(x16形状)、PCI Express 2.0 x1×3。

 ストレージインターフェイスは、U.2、M.2(PCI ExpressおよびSATA対応、対応規格22110)、SATA Express×2、SATA×8。背面パネルインターフェイスは、PS/2、USB 3.1×2(1基はType-C)、USB 3.0×6、DisplayPort、HDMI出力、Gigabit Ethernet、S/P DIF出力(光)、音声入出力などを備える。

正面
背面
背面インターフェイス

(中村 真司)