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TOP500、中国「天河二号」が6期連続の首位を獲得
~トップ5は変動なし、中国内のシステムが100以上ランクイン
(2015/11/18 18:05)
スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」の2015年11月版が、ドイツで行なわれるスパコンの国際会議「ISC 2014」の開催に合わせて、17日(現地時間)に発表された。
2013年6月以来、6期連続で中国・広州国立スーパーコンピューターセンター「Tianhe-2」(天河二号)が、33.8627PFLOPS(Linpack Benchmark)で首位を獲得。なお、2013年以来、Xeon E5-2692とXeon Phiを組み合わせた計312万コアという構成は変更されていない。
2位以下は、順に米オークリッジ国立研究所の「Titan」、米ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoia」、日本・理化学研究所の「京」、米アルゴンヌ国立研究所の「Mira」、米ロスアラモス国立研究所の「Trinity」、スイス国立スーパーコンピューティングセンター(CSCS)の「Piz Daint」、独シュツットガルトハイパフォーマンス計算センター(HLRS)の「Hazel Hen」、サウジアラビア キング・アブドゥッラー科学技術大学の「Shaheen II」、米テキサス先端計算センター(TACC)の「Stampede」となっている。
トップ10の中では、Xeon E5-2698v3搭載の米ロスアラモス国立研究所「Trinity」が、8.1009PFLOPSで6位に、Xeon E5-2680v3搭載の独HLRS「Hazel Hen」が、5.6402PFLOPSで8位にランクインしているが、上位に5位に変動はなかった。
リスト全体では、中国のシステムが前回の37から109へ大幅に増加。それに対し、米国のシステムは233から199に減少している。日本も39から37へ減少した。
今回のTOP500は、システムの合計演算処理性能は420PFLOPSで、前回の合計値の363PFLOPSから向上しているが、以前と比較して増加率は小さいという。システムの平均演算処理性能増加も、1年あたり55%に留まった。
今回は104のシステムでコプロセッサやアクセラレータが採用されており、内訳はNVIDIA採用スパコンが66、AMD採用スパコンが3、IntelのXeon Phi採用スパコンが27システム。なお、内4つのシステムはNvidiaとXeon Phiの混合構成となっている。