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BSA、都道府県別“不正コピー”のワースト5位発表。第1位は東京都に

~不正利用する職場を密告する報奨金プログラムの結果を報告

 知的財産の保護活動などを行なっているBSA | The Software Allianceは27日、ソフトウェアの不正コピーを行なっている職場(企業)を密告することで報奨金が得られる、報奨金プログラムの開始5週間(2015年9月14日~10月18日まで)の経過状況を報告。「知財ブラック都道府県・業種ワースト5」と題して公表した。

知財ブラック都道府県 ワースト5

 全国で最も不正利用の密告が多かったのは東京都で、全体の31.9%を占める大きな割合を見せる。2位は大阪府で16.7%、3位は愛知県で5.6%、4位は茨城県で4.2%、5位は広島県で4.2%となった。これら5つの都道府県で全体の半分以上となる62.6%を占めている。

知財ブラック業種 ワースト5

 また、業種別のワースト5位では、販売/流通が17.1%で1位、2位はソフトウェア開発で14.6%、3位は製造で13.4%、4位はサービスで7.3%、5位は学校/教育で4.9%という結果。1位の販売/流通と3位の製造は2013年発表のワースト3にも入っていたとのことで、BSAは不正コピー品を使用する職場環境が依然として改善されていないと、現状を分析している。

 なお、ワースト1~3位の業種における今年度の損害賠償金の最高額は、販売/流通が5,000万円、ソフトウェア開発が8,000万円、製造業は1億3,000万円に上った。

 報奨金プログラムは引き続き行なわれており、現在は2015年9月14日~12月31日までの期間で実施中。報奨金の支払いにはBSAが定めている資格要件を満たしている必要がある。報奨金の支払額は下表の通り。

【表】報奨金支払いガイドライン
対象組織から支払われた和解金支払われる可能性のある報奨金
2,000万円以上100万円以下
1,500万円以上2,000万円未満100万円未満
1,000万円以上1,500万円未満75万円未満
500万円以上1,000万円未満50万円未満
500万円未満25万円未満

(中村 真司)