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ドコモ、Xperia Z5シリーズ3モデルを一挙投入、4K推しとなった発表会

 株式会社NTTドコモは、2015~2016年冬春モデルのラインナップとして、スマートフォン/タブレット11機種、ドコモ ケータイ1機種、モバイルWi-Fiルーター1機種を10月7日より順次発売する。

ソニーモバイルコミュニケーションズ

 ソニーモバイルコミュニケーションズが開発/製造する最新スマートフォン「Xperia Z5」シリーズは、NTTドコモだけが国内で3機種ともに取扱いを行なう。ラインナップは高性能スタンダードな「Xperia Z5 SO-01H」、その小型版となる「Xperia Z5 Compact SO-02H」、そして世界で初めて4Kディスプレイを搭載した「Xperia Z5 Premium SO-03H」。

 中でも注目はやはり最上位のXperia Z5 Premium。ディスプレイの解像度は3,840×2,160ドットとなっている。通常のUIは自動的にダウンスケール表示されるため、表示できる情報量が増えるわけではないが、4K動画や4K解像度相当の写真の表示時はその威力が発揮される。また、フルHD相当の写真を4K相当にアップスケールし、より精細さを高める機能を備える。

低解像度の写真をアップスケーリングして表示する機能を備える
Xperia Z5(フルHD)のTwitterアイコンの拡大。画素が格子状に並んでいるのが分かる
こちらはXperia Z5 Premium(4K)のTwitterアイコンの拡大。カメラで撮影したためモアレが発生しているが、画素の並びが特殊だ
4KのTVで映像が映され、それがスマートフォンに降りてくるという演出
Xperia Z5 Premium SO-03Hを含む全ラインナップの投入は国内初
Xperia Z5 SO-01H
Xperia Z5 Compact SO-02H
Xperia Z5 Compact SO-02Hのカラーバリエーション

 また、Xperia Z5 Compactと同Premiumはシリーズで初めて指紋認証機能を搭載。FIDO UAF 1.0に準拠しており、dショッピングやdファッションなどのオンラインショッピングに加え、ドコモ ケータイ払い加盟店のサイトでも決済時に生体認証が利用できる。主な仕様は下表の通り。

【表1】ソニーモバイルコミュニケーションズ
機種名Xperia Z5 SO-01HXperia Z5 Compact SO-02HXperia Z5 Premium SO-03H
発売時期10月下旬11月中旬11月下旬
SoCMSM8994(2+1.5GHzオクタコア)
メモリ3GB2GB3GB
ストレージ32GB
microSDXC
画面サイズ5.2型トリルミナス4.6型トリルミナス5.5型トリルミナス
解像度1,920×1,080ドット1,280×720ドット3,840×2,160ドット
LTE下り/上り225Mbps/50Mbps
背面カメラ2,300万画素
前面カメラ510万画素
防水IPX5/8
防塵IP6X
フルセグ/ワンセグ○/○-/○○/○
生体認証指紋
バッテリ容量2,900mAh2,700mAh3,430mAh
本体サイズ(mm)約72×146×7.3約65×127×8.9約76×154×7.8
重量約154g約138g約181g

シャープ

 シャープは、5.3型IGZOディスプレイを搭載した「AQUOS ZETA SH-01H」と、4.7型IGZOディスプレイを搭載した「AQUOS Compact SH-02H」の2モデル。

 両モデルともにリフレッシュレートが120Hzの「ハイスピードIGZO」を採用。スクロール中の文字のチラつきを抑え、滑らかに見えるという。前面カメラも改良し、AQUOS ZETA SH-01Hでは800万画素、AQUOS Compact SH-02Hでは500万画素となっている。110度の広角レンズを備え、自分撮り(いわゆるセルフィー)に特化した。

AQUOS ZETA SH-01H
AQUOS Compact SH-02H
AQUOS Compact SH-02Hはニュアンスシートによる着せ替えが可能

 AQUOS ZETA SH-01Hは新たに300MbpsのLTE-Advanced「PREMIUM 4G」に対応。3つのバンド帯を束ねることで速度向上を図る。AQUOS Compact SH-02Hは狭額のEDGESTデザインを採用し、背面にデザインされたシールを貼り付けてデコレーションできる「ニュアンスシート」に対応する。主な仕様は下表の通り。

【表2】シャープ
機種名AQUOS ZETA SH-01HAQUOS Compact SH-02H
発売時期11月上旬12月上旬
SoCMSM8992(1.8+1.4GHzヘキサコア)
メモリ3GB
ストレージ32GB16GB
microSDXC
画面サイズ5.3型IGZO4.7型IGZO
解像度1,920×1,080ドット
LTE下り/上り300Mbps/50Mbps150Mbps/50Mbps
背面カメラ1,310万画素
前面カメラ800万画素500万画素
防水IPX5/8IPX5/7
防塵IP6X
フルセグ/ワンセグ○/○-/○
生体認証指紋-
バッテリ容量3,100mAh2,810mAh
本体サイズ(mm)約74×139×7.9約66×126×8.9
重量約151g未定

富士通

 富士通は、ハイエンドの5.5型液晶搭載の「arrows NX F-02H」と、メインストリームの5型液晶搭載の「arrows Fit F-01H」の2モデル。

 いずれも米国国防総省の軍用基準「MIL-STD-810G」の14項目に準拠。耐衝撃、太陽光照射、塩水噴霧、高温、防塵テストなどをクリア。コーティングにもこだわっており、arrows NX F-02Hは傷がつきにくい「タフレイヤーコート」、arrows Fit F-01Hは深みのある光沢感や黒真珠のような、金属では表現できない複数の塗膜を重ねている。

arrows NX F-02H
傷がつきにくいタフレイヤーコートを採用
arrows Fit F-01H

 ARROWS NX F-02Hは夏モデルと同様虹彩認証をサポート。0.14秒の高速AFカメラや、独自の画像処理エンジン「GRANVU」、ハイコントラスト液晶IPS-NEO技術、映像処理エンジン「Xevic」などを搭載する。一方ARROWS Fit F-01Hは指紋センサーを備える。主な仕様は下表の通り。

【表3】富士通
機種名arrows NX F-02Harrows Fit F-01H
発売時期11月下旬10月7日
SoCMSM8992(1.8+1.4GHzヘキサコア)MSM8916(1.2GHzクアッドコア)
メモリ3GB2GB
ストレージ32GB16GB
microSDXC
画面サイズ5.4型IPS-NEO5型有機EL
解像度2,560×1,440ドット1,280×720ドット
LTE下り/上り225Mbps/50Mbps150Mbps/50Mbps
背面カメラ2,150万画素810万画素
前面カメラ240万画素
防水IPX5/8
防塵IP6X
フルセグ/ワンセグ○/○-
生体認証虹彩指紋
バッテリ容量3,390mAh2,330mAh
本体サイズ(mm)約75×154×7.9約69×141×8.9
重量約167g約149g

その他

 Samsungの「Galaxy Active neo」は、表面にCorningの「Gorilla Glass 4」を搭載し、MIL-STD-810Gの21項目に準拠。さらにメーカー独自の落下/海水/耐荷重圧縮/風呂での試験を行ない、超頑丈防水を謳う。

Galaxy Active neo
いかにもタフそうな背面
ボタンはハードウェア式で、確実に操作できる

 「Disney mobile on docomo DM-01H」はAQUOS Compact SH-02Hをベースとしたディズニーの世界がテーマのスマートフォン。各種ディズニーのテーマや壁紙、デコメ素材を内蔵しているほか、ヘッドフォンジャックに挿入する「スマホピアス」に対応し、これを本体に挿すと独自のアニメーションが流れる仕組みを備えている。

Disney mobile on docomo DM-01H
背面もディズニーの世界観を取り入れている
スマホピアスの挿入で独自アニメーションが流れる

 「Nexus 5X」はGoogleが同日に発表したLG製の端末。ドコモ独自アプリが一切インストールされていないが、最新のAndroid 6.0 Marshmallowがプリインストールされる。それ以外、上記の端末は全てAndroid 5.1の搭載となる。

Nexus 5X
Android 6.0 Marshmallowがプリインストール

 3機種の主な仕様は下表の通り。

【表4】その他のラインナップ
SamsungシャープLG
機種名Galaxy Active neo SC-01HDisney Mobile on docomo DM-01HNexus 5X
発売時期11月上旬1月下旬10月下旬
SoCMSM8916(1.2GHzクアッドコア)MSM8992(1.8+1.4GHzヘキサコア)MSM8992(1.8+1.2GHzヘキサコア)
メモリ2GB3GB2GB
ストレージ16GB32GB
microSDXC-
画面サイズ4.5型TFT4.7型IGZO5.2型TFT
解像度480×800ドット1,920×1,080ドット
LTE下り/上り150Mbps/50Mbps262.5Mbps/50Mbps
背面カメラ800万画素1,310万画素1,235万画素
前面カメラ200万画素800万画素500万画素
防水IPX5/7IPX5/8-
防塵IP5XIP6X-
フルセグ/ワンセグ-/○-
生体認証-指紋
バッテリ容量2,200mAh2,810mAh2,700mAh
本体サイズ(mm)約70×133×10.1約66×126×8.9約73×147×7.9
重量約154g未定約136g

タブレットとWi-Fiルーター

 スマートフォンに加え、タブレット製品として「dtab d-01H」、300Mbps通信対応のWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01H」、そしていわゆるガラケーの「P-01H」を用意する。

 このうちdtab d-01Hは、4スピーカーと独自音響技術、harman/kardonのClari-fi技術を搭載するなど、音質にこだわった。新たに手書き文字を翻訳する「てがき翻訳」をプリインストールする。製造はHuawei。

 主な仕様は、SoCにHisilicon Kirin 930(2+1.5Ghzクアッドコア)、メモリ2GB、ストレージ16GB、1,920×1,200ドット表示対応10.1型TFT液晶、OSにAndroid 5.1を搭載する。

 カメラは背面が約1,300万画素、前面が約500万画素。フルセグ/ワンセグの視聴をサポート。バッテリ容量や駆動時間は未定。

dtab d-01H
Wi-Fi STATION N-01H
てがき翻訳アプリ
手書きすると逐次英語に翻訳される

さまざまな体験が可能な「すきじかん」サービスを提供開始

加藤薫氏

 9月30日に都内で開かれた発表会では、NTTドコモ 代表取締役社長の加藤薫氏が、自らプレゼンテーションを行なった。製品説明は4Kディスプレイを搭載したXperia Z5 Premium SO-03Hの紹介から始まり、4Kの大画面TVと同等の画質をスマートフォンのサイズで実現したことを強調した。

 さらに、VoLTE対応端末では、新たに日本国内から海外への通話、および海外から海外への通話でVoLTEに対応。これは国内キャリアとしては初の試みだという。第1弾は韓国から対応を展開するが、これは韓国が世界で最初にVoLTEを導入した国だったためだという。

 また、新サービスとして、月額6,000円でチケット1枚、11,000円でチケット2枚もらえ、チケットでさまざま体験コースに参加できる「すきじかん」を10月1日より開始すると発表。陶芸教室、ロッククライミング、グライダー、ネイル、カヌーなど300種類のコースを用意し、社長自らもそばづくりやガラス細工を体験し、それをプレゼンテーションしてみせた。

300Mbpsの通信速度を実現する仕組み
実効速度の高さも謳う
生体認証対応サービスの拡充
全てのラインナップ。本日より予約開始
すきじかんサービスの開始
現時点では300の体験コースを用意
社長自らそばづくりやガラス細工を体験した

 発表会では、NTTドコモのCMに登場する堤真一さん、高畑充希さん、綾野剛さんがゲストとして招かれ、トークセッションではXperia Z5 Premiumの4Kディスプレイや、300Mbps通信の高速性についてアピールされた。

堤真一さん
高畑充希さん
綾野剛さん
綾野剛さんが撮影した写真を4Kのディスプレイで楽しむ

(劉 尭)