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ドコモ、Xperia Z5シリーズ3モデルを一挙投入、4K推しとなった発表会
(2015/9/30 18:09)
ソニーモバイルコミュニケーションズ
ソニーモバイルコミュニケーションズが開発/製造する最新スマートフォン「Xperia Z5」シリーズは、NTTドコモだけが国内で3機種ともに取扱いを行なう。ラインナップは高性能スタンダードな「Xperia Z5 SO-01H」、その小型版となる「Xperia Z5 Compact SO-02H」、そして世界で初めて4Kディスプレイを搭載した「Xperia Z5 Premium SO-03H」。
中でも注目はやはり最上位のXperia Z5 Premium。ディスプレイの解像度は3,840×2,160ドットとなっている。通常のUIは自動的にダウンスケール表示されるため、表示できる情報量が増えるわけではないが、4K動画や4K解像度相当の写真の表示時はその威力が発揮される。また、フルHD相当の写真を4K相当にアップスケールし、より精細さを高める機能を備える。
また、Xperia Z5 Compactと同Premiumはシリーズで初めて指紋認証機能を搭載。FIDO UAF 1.0に準拠しており、dショッピングやdファッションなどのオンラインショッピングに加え、ドコモ ケータイ払い加盟店のサイトでも決済時に生体認証が利用できる。主な仕様は下表の通り。
【表1】ソニーモバイルコミュニケーションズ | |||
---|---|---|---|
機種名 | Xperia Z5 SO-01H | Xperia Z5 Compact SO-02H | Xperia Z5 Premium SO-03H |
発売時期 | 10月下旬 | 11月中旬 | 11月下旬 |
SoC | MSM8994(2+1.5GHzオクタコア) | ||
メモリ | 3GB | 2GB | 3GB |
ストレージ | 32GB | ||
microSDXC | ○ | ||
画面サイズ | 5.2型トリルミナス | 4.6型トリルミナス | 5.5型トリルミナス |
解像度 | 1,920×1,080ドット | 1,280×720ドット | 3,840×2,160ドット |
LTE下り/上り | 225Mbps/50Mbps | ||
背面カメラ | 2,300万画素 | ||
前面カメラ | 510万画素 | ||
防水 | IPX5/8 | ||
防塵 | IP6X | ||
フルセグ/ワンセグ | ○/○ | -/○ | ○/○ |
生体認証 | 指紋 | ||
バッテリ容量 | 2,900mAh | 2,700mAh | 3,430mAh |
本体サイズ(mm) | 約72×146×7.3 | 約65×127×8.9 | 約76×154×7.8 |
重量 | 約154g | 約138g | 約181g |
シャープ
シャープは、5.3型IGZOディスプレイを搭載した「AQUOS ZETA SH-01H」と、4.7型IGZOディスプレイを搭載した「AQUOS Compact SH-02H」の2モデル。
両モデルともにリフレッシュレートが120Hzの「ハイスピードIGZO」を採用。スクロール中の文字のチラつきを抑え、滑らかに見えるという。前面カメラも改良し、AQUOS ZETA SH-01Hでは800万画素、AQUOS Compact SH-02Hでは500万画素となっている。110度の広角レンズを備え、自分撮り(いわゆるセルフィー)に特化した。
AQUOS ZETA SH-01Hは新たに300MbpsのLTE-Advanced「PREMIUM 4G」に対応。3つのバンド帯を束ねることで速度向上を図る。AQUOS Compact SH-02Hは狭額のEDGESTデザインを採用し、背面にデザインされたシールを貼り付けてデコレーションできる「ニュアンスシート」に対応する。主な仕様は下表の通り。
【表2】シャープ | ||
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機種名 | AQUOS ZETA SH-01H | AQUOS Compact SH-02H |
発売時期 | 11月上旬 | 12月上旬 |
SoC | MSM8992(1.8+1.4GHzヘキサコア) | |
メモリ | 3GB | |
ストレージ | 32GB | 16GB |
microSDXC | ○ | |
画面サイズ | 5.3型IGZO | 4.7型IGZO |
解像度 | 1,920×1,080ドット | |
LTE下り/上り | 300Mbps/50Mbps | 150Mbps/50Mbps |
背面カメラ | 1,310万画素 | |
前面カメラ | 800万画素 | 500万画素 |
防水 | IPX5/8 | IPX5/7 |
防塵 | IP6X | |
フルセグ/ワンセグ | ○/○ | -/○ |
生体認証 | 指紋 | - |
バッテリ容量 | 3,100mAh | 2,810mAh |
本体サイズ(mm) | 約74×139×7.9 | 約66×126×8.9 |
重量 | 約151g | 未定 |
富士通
富士通は、ハイエンドの5.5型液晶搭載の「arrows NX F-02H」と、メインストリームの5型液晶搭載の「arrows Fit F-01H」の2モデル。
いずれも米国国防総省の軍用基準「MIL-STD-810G」の14項目に準拠。耐衝撃、太陽光照射、塩水噴霧、高温、防塵テストなどをクリア。コーティングにもこだわっており、arrows NX F-02Hは傷がつきにくい「タフレイヤーコート」、arrows Fit F-01Hは深みのある光沢感や黒真珠のような、金属では表現できない複数の塗膜を重ねている。
ARROWS NX F-02Hは夏モデルと同様虹彩認証をサポート。0.14秒の高速AFカメラや、独自の画像処理エンジン「GRANVU」、ハイコントラスト液晶IPS-NEO技術、映像処理エンジン「Xevic」などを搭載する。一方ARROWS Fit F-01Hは指紋センサーを備える。主な仕様は下表の通り。
機種名 | arrows NX F-02H | arrows Fit F-01H |
---|---|---|
発売時期 | 11月下旬 | 10月7日 |
SoC | MSM8992(1.8+1.4GHzヘキサコア) | MSM8916(1.2GHzクアッドコア) |
メモリ | 3GB | 2GB |
ストレージ | 32GB | 16GB |
microSDXC | ○ | |
画面サイズ | 5.4型IPS-NEO | 5型有機EL |
解像度 | 2,560×1,440ドット | 1,280×720ドット |
LTE下り/上り | 225Mbps/50Mbps | 150Mbps/50Mbps |
背面カメラ | 2,150万画素 | 810万画素 |
前面カメラ | 240万画素 | |
防水 | IPX5/8 | |
防塵 | IP6X | |
フルセグ/ワンセグ | ○/○ | - |
生体認証 | 虹彩 | 指紋 |
バッテリ容量 | 3,390mAh | 2,330mAh |
本体サイズ(mm) | 約75×154×7.9 | 約69×141×8.9 |
重量 | 約167g | 約149g |
その他
Samsungの「Galaxy Active neo」は、表面にCorningの「Gorilla Glass 4」を搭載し、MIL-STD-810Gの21項目に準拠。さらにメーカー独自の落下/海水/耐荷重圧縮/風呂での試験を行ない、超頑丈防水を謳う。
「Disney mobile on docomo DM-01H」はAQUOS Compact SH-02Hをベースとしたディズニーの世界がテーマのスマートフォン。各種ディズニーのテーマや壁紙、デコメ素材を内蔵しているほか、ヘッドフォンジャックに挿入する「スマホピアス」に対応し、これを本体に挿すと独自のアニメーションが流れる仕組みを備えている。
「Nexus 5X」はGoogleが同日に発表したLG製の端末。ドコモ独自アプリが一切インストールされていないが、最新のAndroid 6.0 Marshmallowがプリインストールされる。それ以外、上記の端末は全てAndroid 5.1の搭載となる。
3機種の主な仕様は下表の通り。
Samsung | シャープ | LG | |
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機種名 | Galaxy Active neo SC-01H | Disney Mobile on docomo DM-01H | Nexus 5X |
発売時期 | 11月上旬 | 1月下旬 | 10月下旬 |
SoC | MSM8916(1.2GHzクアッドコア) | MSM8992(1.8+1.4GHzヘキサコア) | MSM8992(1.8+1.2GHzヘキサコア) |
メモリ | 2GB | 3GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 32GB | |
microSDXC | ○ | - | |
画面サイズ | 4.5型TFT | 4.7型IGZO | 5.2型TFT |
解像度 | 480×800ドット | 1,920×1,080ドット | |
LTE下り/上り | 150Mbps/50Mbps | 262.5Mbps/50Mbps | |
背面カメラ | 800万画素 | 1,310万画素 | 1,235万画素 |
前面カメラ | 200万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
防水 | IPX5/7 | IPX5/8 | - |
防塵 | IP5X | IP6X | - |
フルセグ/ワンセグ | -/○ | - | |
生体認証 | - | 指紋 | |
バッテリ容量 | 2,200mAh | 2,810mAh | 2,700mAh |
本体サイズ(mm) | 約70×133×10.1 | 約66×126×8.9 | 約73×147×7.9 |
重量 | 約154g | 未定 | 約136g |
タブレットとWi-Fiルーター
スマートフォンに加え、タブレット製品として「dtab d-01H」、300Mbps通信対応のWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01H」、そしていわゆるガラケーの「P-01H」を用意する。
このうちdtab d-01Hは、4スピーカーと独自音響技術、harman/kardonのClari-fi技術を搭載するなど、音質にこだわった。新たに手書き文字を翻訳する「てがき翻訳」をプリインストールする。製造はHuawei。
主な仕様は、SoCにHisilicon Kirin 930(2+1.5Ghzクアッドコア)、メモリ2GB、ストレージ16GB、1,920×1,200ドット表示対応10.1型TFT液晶、OSにAndroid 5.1を搭載する。
カメラは背面が約1,300万画素、前面が約500万画素。フルセグ/ワンセグの視聴をサポート。バッテリ容量や駆動時間は未定。
さまざまな体験が可能な「すきじかん」サービスを提供開始
9月30日に都内で開かれた発表会では、NTTドコモ 代表取締役社長の加藤薫氏が、自らプレゼンテーションを行なった。製品説明は4Kディスプレイを搭載したXperia Z5 Premium SO-03Hの紹介から始まり、4Kの大画面TVと同等の画質をスマートフォンのサイズで実現したことを強調した。
さらに、VoLTE対応端末では、新たに日本国内から海外への通話、および海外から海外への通話でVoLTEに対応。これは国内キャリアとしては初の試みだという。第1弾は韓国から対応を展開するが、これは韓国が世界で最初にVoLTEを導入した国だったためだという。
また、新サービスとして、月額6,000円でチケット1枚、11,000円でチケット2枚もらえ、チケットでさまざま体験コースに参加できる「すきじかん」を10月1日より開始すると発表。陶芸教室、ロッククライミング、グライダー、ネイル、カヌーなど300種類のコースを用意し、社長自らもそばづくりやガラス細工を体験し、それをプレゼンテーションしてみせた。
発表会では、NTTドコモのCMに登場する堤真一さん、高畑充希さん、綾野剛さんがゲストとして招かれ、トークセッションではXperia Z5 Premiumの4Kディスプレイや、300Mbps通信の高速性についてアピールされた。