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音楽に合わせて歌詞が動く動画を簡単に制作できるサービスが公開

~産総研が開発

「TextAlive」

 国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は8日、Web上で公開されている楽曲・歌詞コンテンツを利用し、ユーザーが楽曲に合わせて歌詞をアニメーション化できる歌詞アニメーション制作支援サービス「TextAlive」(テキストアライブ)を公開した。

 YouTubeやニコニコ動画などの楽曲・動画共有サービスや、手軽に楽曲が制作できる「ボーカロイド」の普及により、楽曲に併せた動画が個人レベルでも多数作られている。その中で、歌詞アニメーションは、楽曲の歌詞を魅力的に表現できるが、動画制作ソフトの操作習得や、文字が動くタイミングの調整など、制作には膨大な手間がかかる。

 今回開発されたTextAliveは、産総研独自の音楽理解技術と、新たに開発したプログラミング環境技術を融合させ、歌詞アニメーションを容易に制作できるようにしたもの。

 利用手順としては、Web上で公開されている任意の楽曲(MP3形式の音楽ファイルや、Piapro/ニコニコ動画/YouTube上の楽曲・動画)と歌詞のURLをTextAliveに登録。これで、TextAliveが楽曲の内容と、楽曲-歌詞間の対応関係が解析され、Webサイト上の楽曲がストリーミング再生されるとともに、歌詞アニメーションが同期して描画される。

 歌詞について、ユーザーはフレーズ/単語/文字ごとの詳細な演出をテンプレートから選んで編集できる。また、この歌詞アニメーションはTextAlive上で共有され、他のユーザーが、それに編集を加えた派生作品を容易に制作できるほか、あらかじめ用意されたテンプレートに満足できない場合は、ユーザーが新しいテンプレートをプログラミングできる。

歌詞アニメーションの制作方法

(若杉 紀彦)