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Oculus Rift専用コントローラ「Oculus Touch」が発表

~仮想世界の中のものに“触れる”新機軸の無線コントローラ

「Oculus Touch」

 米Oculus VRは11日(現地時間)、VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」用の新型コントローラ「Oculus Touch」を発表した。

 この発表会では、Oculus Riftの製品版にMicrosoftのXbox Oneワイヤレスコントローラが同梱されることが発表された。発表会に登壇したOculus VR創業者のパルマー・ラッキー氏は、「従来の枠組みのゲームについては、このコントローラで問題なくプレイできる。しかし、将来のゲーム、将来の体験については、異なる入力装置が必要となる」と述べ、Oculus Touchを投入することを明らかにした。

 Oculus Touchは、手で握るグリップ部分に、アナログパッドと2つのボタン、人差し指用の引き金式ボタンを装備しており、従来のコンソール用ゲームコントローラを左右に分離した片方のような形になっている。

 これをそれぞれの手に握ることで、従来のゲームパッドと同様の操作ができるのだが、Oculus Touchが異なるのは、グリップの前方に半月状の輪っかが付いている点。この輪っかには、トラッキング用のマーカーが付いており、Oculus Rift用のカメラを使って、コントローラの3次元的な位置や角度を検出できる。つまり、アナログコントローラの操作に加え、手を前後左右に動かすことで、仮想空間の中でも自由に手を伸ばせるようになるわけだ。

 また、Oculus Touchは振動することができ、伸ばした手が、仮想空間の中で物体に触れたら振動を返すことで、ものに触れたという感覚を再現できるようになり、一層没入感の深い体験ができるようになる。

 今回の発表会は来週米国で開催されるE3を控えた事前イベントのようなもので、技術的な詳細や、発売時期、価格などの情報は明かされなかった。より詳しい情報や実際のデモはE3で公開される見込み。

 Oculus Riftは2016年第1四半期の発売予定。

Oculus Touchを披露するOculus VR創業者のパルマー・ラッキー氏
横から見るとこのような形
実際の利用シーン。仮想空間の中で、自由に手を伸ばせるようになる

(若杉 紀彦)