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HDRフォーマットの伝送に対応したHDMI 2.0aが発表

 HDMI Forumは8日(米国時間)、HDRフォーマットの伝送に対応した次期HDMI規格「HDMI 2.0a」を発表した。

 HDR(High Dynamic Range)は、主に映像表現において、露出の異なる複数の画像を合成し、階調表現可能な範囲を拡大する手法。静止画/動画撮影用デジタルカメラにおける撮像センサーの露光許容性能(ダイナミックレンジ)を超えて、ハイライトおよびシャドウ部の階調を損なわない表現が可能になる。

 近年では広いダイナミックレンジを持った撮像センサーが開発されたことにより、合成処理をすることなく、以前よりも広い階調の映像を撮影できるようになった。これを受けて、ディスプレイ側でも表現可能な階調の範囲を拡大する動きが出てきており、HDR表示のための規格が策定されている。

 HDMI 2.0aでは、HDRフォーマットの伝送に対応した。新たに策定されたメタデータの拡張などを盛り込む。コネクタの形状は従来と変わらず、同じものが使用できる。

(関根 慎一)