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ASUSのジョニー・シー会長が自ら「ZenFone 5」をアピール
(2014/10/28 18:39)
ASUSは28日、5型のSIMロックフリーLTE対応スマートフォン「ZenFone 5」を国内向けに販売すると発表。これに合わせて都内で記者説明会を開催し、台湾ASUSTeK Computerの会長を務めるジョニー・シー氏が来日し、ZenFone 5の機能や魅力を自ら語った。
なお、ZenFone 5の仕様については別記事を参照されたい。また、約1週間試用したレビューも掲載したので、こちらも合わせて参考にされたい。
ご存知のように、Ultrabookの「ZENBOOK」をはじめと「Zen」シリーズの製品は、“禅”をテーマとしてデザイン/ネーミングされた製品群。“禅”は元々インド発祥の仏教の一派であるが、日本の文化に多大の影響を与え、今なお受け継がれている。シー氏が今回わざわざ製品紹介のために日本に来たのは、日本の“禅”の文化が好きで、そこから生まれたZenFoneへの思いを伝えたいということにほかならない。
シー会長は「ASUSは2010年より“IN SEARCH OF INCREDIBLE”(驚くような製品の開発)をスローガンに掲げ、NX90、ZENBOOK、TAICHI、TransBook Trioといった革新的な使い方/デザインの製品を提供してきた。そして今回新たにZenFone 5が加わる」と語り、ZenFone 5をポケットから取り出しアピールした。
「我々は日本のAndroidタブレット市場でシェアNo.1を獲得しており、ZenFoneに対しても自信を持っている」と話すシー会長。細部までにこだわった質感、人間工学に基づいた持ちやすいデザイン、鮮やかな色再現を実現するTruVividテクノロジー、好みの色温度に調整できるSplendidなど、外観や見た目の特徴について紹介した。
加えて、さまざまな撮影モードを持つカメラ「PixelMaster」、キズに強いゴリラガラス3の採用、手袋をしたまま操作できる手袋モードの実装、ハイエンドモデルで採用例が多い3Dレーザー加工された4G LTEアンテナ、デュアルアンテナによって信号強度を高めた「Zentenna」、長いバッテリ駆動時間などの特徴が語られた。
ソフトウェア面にも注力しており、独自の「ZenUI」を搭載。独自ソフトはいずれもフレームレスのすっきりした外観となっている。効率的にスケジュールを管理できる「やることリスト」、日本語入力システム「ATOK」のプリインストール、PC上からスマートフォンを操作できる「PC Link」、ZenFoneをPCのプレゼンターとして利用できる「Remote Link」、お年寄りや子供などでも使いやすい「簡単モード」などを挙げた。
ここまで製品の特徴を静かに語ったシー氏だが、価格のスライドが現れると口調を強めた。税別店頭予想価格は16GBモデルが26,800円、32GBモデルが29,800円と、低価格であることをプッシュし、日本におけるZenFoneの成功を確信した。
発表会の後半は、11月下旬に発売予定のスマートウォッチ「ZenWatch」について説明された。とは言えZenWatchは純粋にAndroid Wearを搭載したスマートウォッチであり、デザインを除き、機能面では特筆すべきものは特にない。発表会では、恋人同士がZenWatchをさまざまなシーンで活用するビデオが流されるのがメインとなった。
なお、ZenWatchの価格もオープンプライスで、店頭予想価格は29,800円前後の見込み。主な仕様は、CPUにSnapdragon 400、メモリ512MB、ストレージ4GB、320×320ドット表示対応1.63型2.5D曲面有機ELディスプレイ、Corningゴリラガラス3、OSにAndroid Wearを搭載する。
センサーとしては電子コンパス、加速度センサー、ジャイロセンサー、心拍数センサーを内蔵。デジタルマイクやタッチパネルも備える。Android端末との通信はBluetooth 4.0を利用。バッテリは369mAhで、駆動時間は約1日、インターフェイスはMicro USB、USB(pogoピン)。本体サイズは39.8×50.6×7.9~9.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体が約50g、リストバンドが約25g。IP55準拠の防水防塵仕様となっている。
発表会の最後にはMVNOパートナーとして、フジクラ、楽天、hi-ho、IIJmio、u-mobileが登壇し、トリを飾った。