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アイ・オー、三菱の流れを汲む超解像技術搭載23.8/27型液晶

LCD-RDT241XPB

 株式会社アイ・オー・データ機器は、三菱電機の液晶ディスプレイの流れを汲む“GIGA CRYSTA”シリーズの23.8型ワイド液晶「LCD-RDT241XPB」、27型ワイド液晶「LD-RDT271XPB」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格はそれぞれ39,800円前後、54,800円前後の見込み。

 三菱電機は2013年末でディスプレイ事業を終息させたが、アイ・オーはその技術やノウハウを受け継ぎ、今回の新製品を開発。三菱の超解像技術「ギアクリア・エンジンII」を搭載し、製品名に“CRYSTA”、型番にも“RDT”が入っているなど、三菱時代の流れを汲む形となっている。

 ギガクリア・エンジンIIでは、HD/SD/LDの3段階から入力映像の解像度に合わせて超解像技術や高画質機能の範囲を自動設定し、表示を最適化。人肌を検出し、超解像技術を適用しないことで人肌を自然な階調で表示する機能や、ブロックノイズ低減機能、白飛びや黒つぶれを低減するエリアコントラスト、画面全体の階調を調整するダイナミックコントラスト、10bitルックアップテーブルで滑らかな階調を表現する10bitガンマ補正などを搭載する。

 また、両モデルともにIPSパネルを搭載しながら、オーバードライブ利用時では業界最高クラスの中間色応答速度3.2msを実現。内部の画面処理を制限し、ギガクリア・エンジンIIやオーバードライブ機能を有効にしたままでも0.1フレームの遅延を実現する「スルーモード」、480iや1080iのインターレース信号をプログレッシブ信号に変換する3次元IP変換などを搭載する。

 また、表示コンテンツに応じて画質を選択できる「DV(ダイナミック・ビジュアル) MODE」を備えるほか、MHLによるスマートフォンの接続に対応。ピクチャー・イン・ピクチャーやピクチャー・アウト・ピクチャーによる2画面表示にも対応し、スマートフォンの縦表示もサポート。ブルーライト軽減機能も備える。

 LCD-RDT241XPBはフレームとパネルがフラットな「フレームレスパネル」を採用し、フレーム最小部も約6.4mmで、マルチディスプレイ構築時に高い没入感が得られるという。また、3段階の高さ調節にも対応する。

 画面サイズを除く仕様はほぼ共通で、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、表示色数が1,677万色(10億6,433万色中)、中間色応答速度(オーバードライブオフ時)が14ms、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下/左右ともに178度。

 インターフェイスは、ミニD-Sub15ピン、DVI-D、HDMI×2(うち1基はMHL対応)、D端子を備える。LCD-RDT241XPBは2W+2W、LCD-RDT271XPBは2.5W+2.5Wのステレオスピーカーを内蔵する。

 本体サイズはおよび重量は、LCD-RDT241XPBが540×170×391/376/361mm(幅×奥行き×高さ)/4.8kg、LCD-RDT271XPBが643×230×445mm(同)/6.8kg。

LCD-RDT271XPB

(劉 尭)