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ウェブルート、PentiumやK6でも動作する軽量アンチウイルスソフト
~ゲーマー向けに特化。XPもサポート
(2014/9/9 17:41)
ウェブルート株式会社は、ゲーマー向けを謳う軽量アンチウイルスソフト「セキュアエニウェア アンチウイルス for ゲーマー」を26日より発売する。1年間ライセンスの価格は1,980円。
対応OSはWindows XP/Vista/7/8/8.1。Microsoftがサポート終了したWindows XP上においても、2019年4月まで動作のサポートをしていく予定だ。
同社の「セキュアエニウェア アンチウイルス」をベースに、ゲーマー向けにシステム最適化機能を追加した製品。フルクラウドベースのスキャンエンジンを備えており、インストールサイズやシステムリソース利用がほかの製品と比較して極端に少ないことを特徴とする。
第3者調査によると、セキュアエニウェアのインストールサイズは4MB、メモリ使用量は3MBと、業界平均である371MB/76MBを大きく下回る。このため初期のPentium(明記されていないが、MMXかIIが最低限と思われる)/CeleronやK6/Athlon/Duron、メモリ128MBといった、今となっては“過去の遺物”のようなPCでも動作するとしている(ただしWindows XPは233MHz以上のプロセッサが必要)。
従来のアンチウイルスソフトは、常にローカルの最新の定義ファイルを置く必要があり、そのためアップデートが頻繁で、ゲーム中の進行を阻害する要因となっていた。また、定義ファイルのサイズも肥大化しており、これがインストール容量を増加させる原因となっている。
セキュアエニウェアはクラウド上に定義ファイルが置かれるため、ユーザーは常に最新の定義ファイルを利用でき、なおかつローカルストレージ使用量を大幅に抑えることができる。また、これによりCPU負荷も低減され、ゲーム中にスケジュールスキャンが行なわれたとしても性能低下が少ないとしている。
9日に行なわれた発表会で展示された実機でも、メモリ常駐量は約5MB前後であることが確認できた。また、スキャン中のCPU負荷も4%~5%前後であった(ただしCPUはCore i7-4700MQで、4コア/8スレッドと比較的高スペック)。
発表会で、同社 代表取締役社長 伊藤誉三氏は、「我々は1997年の創立以来、マルウェア対策ソフトを専門に開発してきたが、3年前にアンチウイルス分野にも進出し、現在では個人/法人向けともに製品を持っている。近年、悪意を持ったソフトは指数関数的に増加しているほか、悪意のあるサイトも数時間で現れては消えるので、従来のようなセキュリティ対策では対応しきれなくなっている」と説明する。
「クラウドベースのスキャンエンジンは、数年前から提唱はされたものの、なかなか製品化はされなかった。我々はそれを実現したリーダーであり、クラウドを活用することで軽量さをウリにしている。今回はその軽量さを武器に、今後拡大するゲーミング市場に進出したい。そこで成功できると確信している」などと語った。
同社でシニア マーケティング マネージャーを務める吉田一貫氏は、「ゲーマー約500人にアンケートをとったところ、3人に1人は過去にセキュリティに関するトラブルを経験しており、セキュリティの重要さを認識している。その一方で、3分の1のゲーマーが、動作が重かったり、ゲームの起動が遅くなったり、アップデートの際のメッセージなどが煩わしかったりと、これまでのセキュリティソフトに不満を抱えており、結局我慢して使っていたり、無効にしたりしている」という。
ただ無効にするのでは、本来あるべきセキュリティ保護がされなくなるので、これではセキュリティ対策ソフト意味がない。「セキュアエニウェアは全てのセキュリティ機能がオンのままでもシステム負荷が低く、設定や操作も簡単で、ユーザー操作の邪魔をせずに動作する。これまで不満を持っていたゲーマーに乗り換えて頂ける製品に仕上がっている」とアピールした。
なお、26日の製品発売に先立ち、日本でeスポーツ(オフラインのゲーミング大会など)を展開している「e-sports SQUARE」のオンライン直販サイトで、本日(9日)より先行販売をしている。いち早く体験したいゲーマーは利用すると良いだろう。