ニュース
日本マイクロソフト、トラックパッド一体型無線キーボード
~リビングなどでの使用にも好適な防滴仕様。ミニレビューも掲載
(2014/5/27 15:00)
日本マイクロソフト株式会社は、トラックパッド一体型無線キーボード「All-in-One Media Keyboard」を6月13日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,940円前後(税別)。
平坦でコンパクトなデザインに、右端にトラックパッドを一体化させたキーボード。トラックパッドは、ポインティング以外に、スワイプ、スクロール、ズームの操作に対応。また、コンパクトサイズで、飲み物などをこぼしても簡単に排水できる防滴仕様のため、リビングでの利用にも好適としている。
本体サイズは約367×132×19mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約434g。インターフェイスは専用のUSBアダプタ。無線は2.4GHz帯を利用し、電波受信範囲は約10m。単4形アルカリ乾電池×2で約9カ月動作する。対応OSは、Windows Vista/7/8/8.1/RT、およびMac OS X 10.7以降。
日本マイクロソフトからの正式発表は近日中だが、それに先駆けて本製品を試す機会を得たので、簡単な所感をお届けしたい。
キーボードについては、昨今のノートPCに近いレイアウトになっている。キーピッチは実測で18mm程度あり、違和感なくタイピングできる。ただ、右上の一部のキーが小さくなっているのもノートPCに似ている。英語版をベースとして、日本語配列に変更した際にキーが増えたため、このようになったと思われるが、厳しいことを言うと、ノートPCほどサイズの制約がないのだから、全てのキーでピッチを揃えて欲しかった。
ストロークは十分に深く、やや柔らかいがクリック感もあるので、打鍵感は悪くない。また、キーの表面がへこむように湾曲しているため、指を置いた際の感触が良い。実際、この記事も本製品で執筆しているが、タイプミスは少ない。
タッチパッドは1枚板タイプで、左下、右下を押し込むことで、左クリック、右クリックができる。また、タップ操作でも左右クリックできるが、さらに本製品はキーボード左上に左クリックボタンがある。これによって、タッチパッドでは慣れるまで難しいドラッグ操作を簡単に行なうことができる。
付属のUSBレシーバは超小型なので、ノートPCに付けっぱなしにしていても大きな問題は無い。また、取り外しての移動時や、使わない時は、電池ケースの横に収納できるようになっているのはポイントが高い。
通常のキーボード、タッチパッドとして使う分には接続するだけで利用するが、「Microsoftマウスキーボードセンター」をダウンロード、インストールすると機能を拡張できる。
キーボードについては、Web/ホーム、ミュージック、メディア、スリープの各ホットキーの規定のプログラムや、オン/オフ、マクロを変更できる。スリープについては、ロック画面、サインアウト、ユーザーの切り替え、シャットダウンに変更可能だ。
トラックパッドについては、スクロールや、ピンチイン/アウト、左右および上からのスワイプ機能を追加できるので、Windows 8.1ユーザーは便利に利用できるだろう。それ以外のOSでも、マウス機能をキーボードに集約できることを重宝できるユーザーは多いと思う。
また、これらの設定はアプリケーション毎に変更することも可能だ。
総合的な使用感だが、打鍵感やタッチパッドの操作性は申し分ないのだが、筆者のように仕事で多量の文字入力をするユーザーだと、「Home/Endキーがない」、「Fnロックができないため、ワンタッチでF7を押してカナ変換ということができない」という細かな点がネックとなり、あくまでも“個人的には”だが、仕事用には今一歩向かないと感じる。
だが、逆に言うと、それらのキーを使わない人が使う分には、キーボードとタッチパッドが1つにまとまっていて、各種のホットキーもあり、手軽かつ便利に使える製品だと言える。