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日本マイクロソフト、Windows向け音楽配信サービスを開始
~フォーマットはDRMフリーの320kbps MP3
(2013/11/28 13:30)
日本マイクロソフト株式会社は28日、Windows 8.1向けに音楽配信サービス「Xbox Music on Windows」を開始すると発表した。
サービスはWindows 8.1/RT 8.1標準搭載アプリ「ミュージック」を通じて提供。1曲150~250円の価格帯で、曲単位あるいはアルバム単位で購入できる。フォーマットは320kbpsのDRMフリーMP3となる。
現在までに同サービスは、22カ国で展開されており、配信楽曲数は全世界で約3,000万曲に達する。日本においては、日本マイクロソフトが契約したレーベルからの楽曲が提供されるが、現時点では、まだアプリ/サービスが開発途中という理由で、正確なサービス開始の日付や、レーベル数、楽曲数は明らかにされていない。当然、ある程度の数の邦楽も用意されるはずで、発表会のデモでは、木村カエラ、ももいろクローバーZ、AKB48などのアルバムが表示されていたが、同社では「日本のユーザーにとって魅力的な楽曲を提供する」としている。
サービス開始以降、ミュージックアプリには、端末に保存された楽曲を一覧表示する「コレクション」の下に「見つけよう」が追加される。この中身がXbox Music on Windowsによる配信楽曲となる。
同サービスでは、単に目当ての曲を買うだけでなく、そのアーティストについてより深く知ったり、関連情報/アーティストを知るためのしかけも用意する。例えば、アルバムアートワークの横に表示される人のアイコンをクリックすると、自分が持っているそのアーティストのアルバム、そのほかの最新アルバム、売れている曲、バイオグラフィなどが表示。また、Windows 8.1で導入されたBingスマートサーチとも連携。アーティストで検索すると、同サービスで扱っている場合、検索画面に曲名一覧が表示され、再生ボタンを押すと、視聴/再生ができる。なお、ミュージックで再生を行なうと、スタート画面やデスクトップ画面に遷移しても、再生が続けられ、同社では「途切れのない音楽を体験できる」としている。
購入に当たっては、マイクロソフトアカウントに紐付けたクレジットカードのほか、Windows 8.1から利用可能になった、WindowsストアギフトカードおよびXboxギフトカードが利用可能。マルチアカウントで1つのPCを家族で共有している場合でも、子供のアカウントにクレジットカードを紐付けることなく、購入可能となっている。購入した楽曲を複数の端末に自動同期する仕組みはないが、DRMはかかっていないため、所有する他の端末にコピーして聴くことはできる。
今回の発表会では、まだ詳細な日程などについて開示されなかったものの、諸外国で行なわれている、無料のラジオストリーミングや、月額でのサブスクリプション、同サービス向けiOS/Androidアプリについて同社は、日本でも今回のダウンロード型サービスだけでなく、より良いサービスを提供していきたいと、今後のサービス拡張を示唆した。なお、ハイレゾオーディオについては、現時点では予定はないという。
28日に行なわれた発表会で、同社執行役常務コンシューマー&パートナーグループ担当の香山春明氏は、今回の発表について、現在同社が目指している、「デバイス&サービスカンパニー」への変革に向けた、自社サービス/アプリ拡充の一環と説明。Windowsはビジネス用途というイメージが強いが、エンターテインメントにも活用できることをマイクロソフト自身のサービス/アプリを通じて周知していきたいとした。
また同社業務執行役員Windows本部本部長の藤本恭史氏は、キャンペーン施策などを紹介。すでに発表済みだが、2014年1月10日まで、大手量販店で対象となるWindows 8/8.1タブレットを購入すると先着で5千円分のWindowsストアギフトカードがもらえる。
このほか、ロッキングオン・ジャパン制作の音楽フェス「COUNTDOWN JAPAN 13/14」に協賛。会場内にWindowsブースを出展し、特製の防滴スマートフォンポートや、PCやタブレット購入に使えるAmazon.co.jpの3千円オフクーポンなどをプレゼント。フェスに登場するアーティストの情報を提供する専用アプリも12月上旬より提供する。