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Imagination、初のMIPS Series 5プロセッサ“Warrior”を製品化

~最大6コア、オプションで128bit SIMDをサポート

10月14日(現地時間) 発表

 英Imagination Technologiesは14日(現地時間)、最新のMIPSアーキテクチャ「MIPS Series 5」(開発コード名:Warrior)を採用したプロセッサ「MIPS P5600」を発表した。2013年第4四半期中にライセンス供与を開始する。

 2012年にImaginationがMIPS Technologyを買収して以後、2013年6月に発表されたロードマップでコードネームが公開され、2013年中の登場が予告されていたもの。より省電力で、同等のCPUコアに対してフットプリントが30%小さいと謳っている。

 32bitのMIPS32 Release 5コアをベースに、オプションでMIPS SIMD Architecture(MSA)と呼ばれる128bit SIMDユニットを組み入れることが可能になったのが大きな特徴。並列性の高いデータ処理を可能とすることでDSPや画像処理などのメディア処理の性能向上を図っている。

 このほか、ハードウェアによる仮想化やセキュリティ処理への最適化、32bitシステムで40bitの物理アドレス空間を利用可能なExtended Physical Addressing(XPA)、最大6コアまで対応可能なコヒーレンス管理システムなどをサポートする。動作クロックは1~2.01GHz。

 また、今後12カ月間でラインナップを拡大し、64bit製品の投入も示唆しているほか、今回発表されたハイパフォーマンスのPシリーズのほか、ミドルレンジのIシリーズ、エントリークラスのMシリーズの3シリーズが最終的にラインナップされる予定としている。

MIPS P5600コアのブロックダイヤグラム

(多和田 新也)