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MSI、4画面出力可能なワークステーションノートなどノートPC新製品を披露

〜AMD「Richland」やGeForce GT 730Mなどの新チップへの更新も

MSI Grant Huang氏
3月29日 開催

プロダクトマネージャのGeorge Kuo氏

 エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(MSI)は29日、都内で報道関係者向けに説明会を開催。同社が4月以降に発売を予定するノートPCを披露した。詳しい仕様などについては発表時点で明らかにするとしている。

 MSI本社から来日したAPAC地域のノートPC部門マネージャーのGrant Huang氏は、「今年はモバイルワークステーションシリーズなどラインナップを拡充する。タブレットなどを含めて、いろいろなところからチャレンジしていきたい」と挨拶した。

 また、製品の説明は、同じく台湾本社から来日したノートPC部門のプロダクトマネージャであるGeorge Kuo氏が務めている。

Quadro搭載で4画面出力が可能なワークステーション

内蔵液晶+3画面の4画面出力に対応

 「GT70」および「GT60」は、MSIにとって初めて“モバイルワークステーション”というカテゴリで投入する製品となる。前者は17.3型液晶、後者は15.6型液晶を搭載するモデルとなる。正式な国内発表は5月を予定している。

 いずれもNVIDIAのQuadroを搭載し、3台の外部ディスプレイをサポートすることで4画面出力に対応。内蔵ディスプレイと合わせて最大4画面を利用できるのが特徴。ディスプレイ出力インターフェイスはミニD-Sub15ピン、DisplayPort、HDMIを搭載する。

 両モデルではGPUも異なり、GT70はQuadro K3000MおよびK2000M。GT60はQuadro K2000MおよびK1000Mを搭載。本社のラインナップとして各モデルに2SKUを用意しているが、日本国内でどのGPUを搭載したモデルが発売されるかは発表を待って欲しいとした。

 内蔵液晶は両モデルともフルHD(1,920×1,080ドット)表示の非光沢タイプで、TN方式となる。GT60の15.6型液晶のみ、NTSC 95%の色域をカバーするパネルを採用する。17.3型はGT60と同等の色域を持つパネルを調達できなかったとしており、将来の製品では部材が調達できれば切り替えたいとしている。

 ゲーミングノートPCをベースにした設計となっていることから、Qualcomm AtheronのKiller NIC(E2200)や、LEDバックライト液晶内蔵のSteelSeriesキーボードを搭載するのも特徴。また、ヘッドセット拡張機能の「Audio Boost」やTHX TruStudio Proに対応する。「Cooler Boost」と呼ばれるファンの回転数を一時的に高める機能なども、ゲーミングノートPC製品と同等になっている。

 ただし、SSDをRAID構成で利用する「Super Raid」機能は、ゲーミング製品ではRAID 0での利用となっていたが、ワークステーション製品ではRAID 1構成を選べるようにする。ストレージは両モデルとも、128GB SSD×2台と750GB HDDを搭載する。

 そのほかのスペックは現時点で未公表だが、CPUは第3世代Coreプロセッサ、メモリ最大32GBなどとなっている。

GT70
GT70。17.3型液晶、Quadro K3000MまたはK2000Mを搭載するモデル
キーボードはバックライト内蔵
背面
左側面
右側面
前面
GT60
GT60。NTSC 95%をカバーする15.6型液晶を搭載。GPUはQuadro K2000MまたはK1000M
背面
左側面
右側面
GT70の特徴をまとめたスライド
GT60の特徴をまとめたスライド
QuadroとGeForceのOpenGLにおける性能差
SSD×2台とHDDを搭載。2台のSSDはRAID 0または1を構築する
サーモグラフィによる結果でパームレスト部分が体温よりも低いことを強調
パーツ交換も容易であることをアピール
製品価格を抑えることで、余ったコストをソフトウェアに費やせる、というのがMSIの主張

一般向けノートPC「CX61」

 “Classic Notebook”シリーズに属する一般/マルチメディア向けノートPCの新製品となる「CX61」は、15.6型液晶を採用。

 特徴は、GPUにNVIDIAのGeForce GT 730Mを搭載した点。同GPUは大々的な発表は現時点で行なわれていないが、今年に入ってひっそりとNVIDIAのWebサイトに登場した、Keplerベースのモバイル向けGPUとなる。MSIの説明では、GeForce GT 640Mと比較して、7%の性能向上になるという。

 ゲームの利用も現実的な性能と述べ、それに適応できるようキーボードも「Rock-Solid」と呼ばれる独自のものを採用。これは押したときのフィーリングを高めるために、これまでと異なるラバー素材を採用したほか、底面に金属プレートを埋め込んだものとしている。

 CX61のそのほかの仕様は、CPUに第3世代Coreプロセッサ、SRS PC Sound対応、USB 3.0、Bluetooth 4.0、HDMI 1.4搭載などとなっている。

CX61
キーボード周り
左側面
右側面
NVIDIAのGeForce GT 730Mを搭載
ゲームユースを意識した「Rock-Solid」と呼ばれるキーボード

Richland+Radeon HD 8970M搭載のゲーミング製品

A10-5750M、Radeon HD 8980Mを世界で初めて採用

 ゲーミング製品も春以降にスペックの更新を予定する。17.3型の「GX70」と、15.6型の「GX60」が投入され、APU/GPU以外のMSI独自機能などは従来製品を受け継ぐ。

 そのAPU/GPUは、AMDが3月12日に発表した「Richland」のコードネームを持つ新APU「A10-5750M」と、未発表の「Radeon HD 8970M」を搭載するのが特徴で、いずれも“世界初採用”で、かつ“MSIとしても日本で最初に発売する”としている。

 APUの更新によりCPU性能が3DMark 11で21.5%、PCMark7で10.7%向上するとする。また、Radeon HD 8970Mについては、GeForce GTX 680Mと比較して7.5%高速とするAMDの資料などが提示されている。

GX70
A10-5750とRadeon HD 8970Mを搭載する「GT70」
キーボード周り
背面
左側面
右側面
GX60
GX60
背面
左側面
右側面
A10-5750MとA10-4600Mの比較
Radeon HD 8970Mの性能。Radeon HD 8000シリーズのSKUと見られるSaturn/Venusといったコードネームも見える

Ultrabookやネットブック、タブレットなどのモバイル製品

 このほか、発表/発売済みのUltrabookやタブレットなどのモバイル製品についても紹介があった。

 説明会当日の3月29日に発表されたコンバーチブル型Ultrabook「S20」、1月に発表された13.3型Ultrabook「S30」、7型IPS液晶搭載タブレット「Enjoy 7.1」、Brazos 2.0世代のネットブック「U270DX」を展示。以下に写真と動画で紹介する。

S20
S20。白を基調としたカラーリングで日本語キーボードとなる
キーボード周り
左側面
右側面
背面
背面脇には、SDカードスロットのほか、タブレットスタイルで利用した場合のための音量ボタンなどを備える
S20のパネルの動作
S30
S30。13.3型液晶搭載のUltrabook
左側面
右側面
U270DX
U270DX。10.1型液晶、mSATA SSD、Windows 8を搭載するネットブック
左側面。USB 3.0などもサポートする
右側面
Enjoy 7.1
7型IPS液晶搭載のタブレット「Enjoy 7.1」
インターフェイス部。microSDカードスロットも搭載

(多和田 新也)