ワイ・イー・シー、個人/中小企業を対象にしたHDD/SSD用「電子シュレッダー」

　株式会社ワイ・イー・シーは、個人や中小企業などを主な対象としたHDD/SSD電子シュレッダー「Demi PG520」を今春より出荷開始する。価格はオープンプライスで、直販価格は49,800円。

　同社はHDDの複製器(デュプリケータ)を長年にわたり手がけてきたメーカーで、これまでは大手メーカーや官公庁などに向けた製品を開発/販売してきた。今回の新製品は、同社として初めてのコンシューマよりの製品で、個人や中小企業、企業の一部門などでの利用を想定。リースしたPCの返却時や、PCを下取りに出す時などに利用することで、データ漏洩を防ぐ。

　本体にはSATAインターフェイスを2基搭載し、これにHDD/SSDを接続して、複製とデータ消去を行なうことができる。消去方法は、1回上書きのほか、米国家安全保障局推奨方式(3回上書き)と米国防総省準拠方式(3回上書き+照合)の3通りを選択可能。同様の方法でデータ消去を行なうソフトウェアもあるが、同社では、本製品がハードウェアを利用することで、HDD 1台あたりいくらといったライセンス料が不要、OSに依存しない、HDDのフル性能で消去(上書き)を実行可能といった利点を挙げている。なお、性能はソフトウェアよりも2～3倍程度高速という。このほか、ドライブのS.M.A.R.T診断機能も搭載する。

　本体サイズは175×171×31mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約650g。SATAケーブルが付属する。

【お詫びと訂正】初出時に、SATA-ATA変換ケーブルが付属するとしておりましたが、実際には別売です。お詫びして訂正させて頂きます。